同じ東大生からも優秀すぎて「宇宙人」と尊敬される、定員約100人のレア集団、東大理三の謎に包まれた実態を、教育ジャーナリスト・庄村敦子が取材。『東大理三の世界 日本一の天才集団にみた謎すぎる生態』では、普通の大学生とはまるで違う学生生活、恋愛、家庭環境、お金の話などに加え、天才すぎて凡人には理解不能な奇人変人エピソード満載。激レアな天才たちの頭の中、人物像、おいたち、卒業後の進路など徹底解剖! (構成/ダイヤモンド社書籍編集局・中村直子)

「理三に受かったならスポーツでも日本一」東大理三生の負けず嫌いがすごかったPhoto: Adobe Stock

最難関入試を突破したプライド炸裂? 優勝を目指すアメフト部

 高校時代に運動部に入っていた人は、東大でも同じ運動を選ぶことが多いのですが、理三生は高校時代に運動部に所属していなかった人も少なくありません。運動経験が少ない彼らが選ぶ運動部のひとつがアメリカンフットボール(以下、アメフト)部。

 彼らは、どのような理由で選んだのでしょうか。

「僕は高校時代、部活に入っていませんでした。そんな僕が、経験者が多い運動部に入っても彼らには到底かなわないし、活躍できない。だから、ほとんどの学生が大学に入ってから始めるアメフト部に決めました」(卒業生)

 鉄門アメフト部は、「関東学生アメリカンフットボール医科歯科リーグ」で優勝経験があります。

「大学入試で最難関の理三に合格したのだから、運動部でも日本一になりたい」(卒業生)

 その言葉に、最難関入試を突破したプライドと、負けず嫌いの性格を感じました。

 2009年に、鉄門アメフト部を取材したときのことです。

 トレーナーと部員とで考えた練習メニューを約3時間こなし、女子マネージャーがその様子をビデオで撮影していました。

「練習後は、みんなで楽しく飲み会なんかするんだろうな……」と思っていたら、まさかの展開に。練習後、女子マネは帰宅。部員がコンビニで食べ物を買ってきて、部室でビデオを見ながらミーティングするというのです。数時間かけて弱点を見つけ出し、弱点補強のための戦略を立てるのは、なんだか受験勉強の延長のようで感心してしまいました。

 数年後、決勝戦の応援に行ったところ、彼らは見事優勝しました。練習や試合、ミーティングでがんばっていた姿が浮かんできて、胸が熱くなりました。