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「奮発して入った鰻屋さんが美味しくなかった…」そんな悲しい経験はありませんか?「老舗」「国産」「有名店」といった看板や、高価格だからといって「おいしい鰻」とは限りません。実は、食べる前、もっと言えば“店に入る前”から「ハズレの鰻店」を見抜く明確な方法が存在するのです。Googleマップの写真で見るべきポイントや、口コミに隠された“あるキーワード”とは?「うなぎ愛好会ブログ」を発信する鰻専門ライター・山室賢司さんが教える絶対失敗しないお店選びの極意と、厳選16名店リストを大公開します!(うなぎ専門ライター 山室賢司、聞き手/ダイヤモンド・ライフ編集部)
「おいしい鰻」の構成要素
――そもそも、「おいしい鰻」には客観的な基準があるのでしょうか。
最終的には好みです。関東風の蒲焼は、蒸してから焼くため、身がとろりとほどけ、脂の乗りも穏やかです。少しキリッとしたタレと合わせると、安心するようなおいしさがあります。
一方、中部地方などで多い関西風の「地焼き」は、蒸さずに焼くので、皮目が香ばしく、脂の力強さを感じやすい。元気を出したいときに食べたくなる味ですね。たくさん食べ歩くうちに、自分がどちらを好むのか、少しずつ分かってきます。
――焼き方以外には、何が味を左右しますか。
大切なのは、鰻の質、焼き方、タレ、ご飯の相性です。
鰻は産地や育ち方によって、脂の量、身の甘さや柔らかさ、皮の厚さなどが違います。若い「新仔鰻」は比較的皮が薄く、あっさりと感じやすい。一方、大きく育った「ひね仔鰻」は皮や骨が太くなり、味も濃く感じられます。どちらが上ということではなく、ここにも好みがあります。
脂の多い鰻には甘めのタレが合うことがありますし、関東風の柔らかな蒲焼には、やや硬めのご飯やコクのあるタレが合う。どれか一つが優れていればいいのではなく、4つが一体になったときに「最高においしい」と感じます。
つまり名店とは、高価な鰻を仕入れる店ではなく、その鰻の持ち味に合った一皿を組み立てられる店です。







