言葉に詰まる部分にこそ「つまずきの原因」がある

では、子どもがうまく言葉にできないとき、大人はどう見守るべきなのでしょうか?

そういうとき、僕ら講師は「大丈夫ですよ、その都度確認しながら進めますから、そのまま続けさせてください」と促すようにしています。なぜなら、生徒の子がなんとなく思っていることを文章にできなかったり、言いよどんで上手に伝えられなかったりする部分にこそ、目の前の問題を理解できていない理由、問題に対する答えが出ない理由があるからです。極力、自分なりの言葉で答えてもらうことが、改善の第一歩となります。
――『成績アップは「国語」で決まる! 偏差値45からの東大合格「完全独学★勉強法」』より

言葉に詰まったり、説明の論理が飛躍したりするのは、まさにその部分の「理解が追いついていない」というサインです。親が表面的な文章の体裁を整えてしまうと、この根本的な「つまずきの原因」が隠れて見えなくなり、根本的な課題解決から遠ざかってしまいます。

子どもが不完全な言葉で一生懸命に伝えようとしている時は、大人の言葉で上書きせず、グッとこらえて最後まで聞き遂げることが大切です。その「言いよどみ」の中にこそ、子どもの理解を深め、本当の思考力・表現力を伸ばすための大きなヒントが隠されているのです。