株価が大きく下がると「そろそろ反発しそうだ」と買いたくなり、急騰すると「もう上がりすぎだ」と売りたくなる。ですが、2000億円超を運用した元ファンドマネジャーの窪田真之さん(楽天証券)は、「この逆張りの発想こそが、トレーディングの弱点になる」と指摘します。この記事では、トレーディングで稼ぐためのチャートの見方を紹介します。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「トレンド相場」と「ボックス相場」、稼げるのはどっち?
相場には、大きく分けてトレンド相場とボックス相場があります。
トレンド相場とは、株価が一定方向へ動き続ける相場です。一方、ボックス相場とは、株価が一定の価格帯を行ったり来たりする相場を指します。
多くの個人投資家は、ボックス相場でトレードすることを好みます。しかし、窪田さんは、著書『株トレ』の中で、「トレーディングで稼ぎやすいのはトレンド相場だ」と断言しています。
利益が小さく、損失が大きい人のトレード
ボックス相場で売買する人は、「少し下がったら買う」「少し上がったら売る」という逆張りの発想です。
このトレードだと、小さな利益を積み重ねることはできても、大きな値幅を取るのは難しくなります。
少し上がったら売ってしまうので、上昇トレンドが発生すると大きな利益を取り逃してしまいます。
それだけでなく、下がったところで買おうとするため、下落トレンドに巻き込まれた時に、損失が膨らみやすくなります。
利益が小さく、損失が大きいトレーディング
大きく利益を伸ばせるのは「トレンド相場」
トレーディングで稼ぐ人は、トレンド相場を狙い、順張りの発想で勝負します。
株価が上昇トレンドに入ったら買い、その勢いが続く限り保有します。
反対に、下落トレンドに入った銘柄を「そのうち戻るだろう」と持ち続けると、損失が大きく膨らむおそれがあるため、トレンドが崩れたと判断したら、すぐに損切りします。
トレンドは「ボックス相場」を抜けたところから始まる
では、トレンド相場はどこから始まるのでしょうか。
多くの場合、しばらくボックス相場が続いた後、株価がそのレンジを上下どちらかに抜けることで、新しいトレンドが生まれます。
特に、売買高を伴ってボックス相場を上抜けた局面は、買いの勢いが強まっているシグナルです。こうした場面は、「買い」を検討する重要なタイミングになります。
たとえば、次の2社のチャートを見てください。
買うならどっち?
窪田さんは、「買うならF社」だと言います。
売買高急増とともに大陽線を付け、それまで上値を抑えられていた価格帯を上抜けているからです。
何らかの好材料をきっかけに買いが集まり、新たな上昇トレンドが始まる可能性があると判断できます。
売買高が増え、株価が一気に上値抵抗線を抜けた
ただし、上昇トレンドに入ったと思って買っても、株価がすぐに反落し、元のレンジへ戻ってしまうこともあります。その場合は、「そのうち上がるだろう」と期待して持ち続けるのではなく、早めに損切りすることが大切です。
トレーディングが上手い人ほど、ボックス相場では無理に動かず、トレンドが生まれたタイミングで動きます。その勢いが続く間は利益を伸ばし、流れが崩れたら素早く損切りする。この「損小利大」の考え方が、トレードで勝つための鉄則だと窪田さんは話します。



