このほか、ビタミンB群の一種である葉酸や、色素成分のカロテノイドも含まれており、これらは認知機能を高める効果が期待できるという研究報告もあります。

 脳の疲労耐性の向上にも一役買ってくれそうです。

 色素成分をはじめ、野菜に含まれる微量栄養素(ファイトケミカル)には注目すべき働きがあります。ブロッコリーに含まれるポリフェノールも微量栄養素の一種ですが、抗酸化作用だけでなく、血糖値をコントロールしたり、食欲を抑える効果が確認されています。

 ポリフェノールは体内に吸収されないため、これまでそのメカニズムは不明でしたが、芝浦工業大学の研究チームによって、働きの一部が解明されました。

 ポリフェノールが消化管の苦味受容体に結合し、脳に働きかけるホルモンの分泌を促すことで血糖値をコントロールし、満腹感を調整していることがわかったのです。これも腸と脳が相互に影響し合う「脳腸相関」の1つといえます。

 緑黄色野菜を積極的にとって、メタボや糖尿病を予防しながら、脳の健康も保ちましょう。

マグネシウムの摂取が
脳に与える影響とは

 微量栄養素と脳の関係では、マグネシウムも注目に値します。

 マグネシウムが不足すると、脳や神経の働きが乱れやすくなり、疲れやすさや集中力の低下、イライラ、不眠などにつながることがあります。

 脳のエネルギー代謝や神経の興奮を調整する働きにも関わっているため、不足が続くとなんとなく頭が働かなかったり、疲れが抜けないといった状態を引き起こす可能性があります。

 マグネシウムは体内において約60%が骨に、残りの約40%が筋肉や脳、神経に存在しています。骨を形成するだけでなく、生命の維持に必要な代謝を助けるために働いていますが、これまでの国内外の研究で、マグネシウムが長期にわたって不足すると、骨粗鬆症や心疾患、糖尿病のリスクを高める可能性があると示されてきました。