また、海外の研究では、マグネシウムの摂取量を1日に100mg増やすと血圧を降下させたり、2型糖尿病の発症リスクを低下させたりする可能性があると報告されています。
さらに、オーストラリア国立大学の研究グループは、2023年に医学誌『European Journal of Nutrition』に、毎日の食事でマグネシウムを十分にとっていると、認知症が予防できる可能性があると報告しています。
研究では、イギリスの大規模研究「バイオバンク」に参加した40~73歳の6000人以上のデータを解析。
その結果、食事でマグネシウムを多く摂取している人ほど脳の容量が大きい傾向にあり、1日のマグネシウム摂取量が41%増加すると、加齢に伴う脳の収縮が少なくなる可能性が示されました。
そして、マグネシウムを1日に550mgとっている人は、350mgを摂取している人に比べて、55歳に達するまでの脳年齢が約1歳若いことが明らかになりました。
マグネシウムはサプリよりも
食事で摂るのがおすすめ
このような良い研究結果が出ている一方で、日本人は慢性的にマグネシウム不足気味だといわれています。
1日の摂取の目安とされているのは、50~64歳の男性で370mg、女性で290mgですが、2019年の「国民健康・栄養調査」(厚生労働省)によると、50~59歳のマグネシウムの1日あたりの平均摂取量は、男性265mg、女性233mgと、いずれも目安を下回っていました。
マグネシウムは、あおさやワカメなどの藻類、干しエビやアサリ、金目鯛などの魚介類、発芽玄米やライ麦パンなどの穀類、ホウレンソウやゴボウなど野菜類、納豆や豆腐、油揚げなどの豆類、ナッツ類に多く含まれています。
なお、マグネシウムは食事で多くとりすぎてしまった場合は尿として排出されますが、サプリメントで摂取すると、下痢などの原因となることがあるので食事でとるのがおすすめです。







