誰でも気軽に摂れる
注目の物質「BDNF」とは
カマンベールチーズは日本でも人気があり、すっかりおなじみの食材ですが、このカマンベールチーズと脳の健康との関係が注目されています。
特に注目されているのが、「BDNF(脳由来神経栄養因子)」と呼ばれる物質です。BDNFは、脳の神経細胞の成長や修復を助けるタンパク質で、記憶や学習能力、脳の回復力とも深く関わっています。ストレスや加齢、慢性的な疲労によって減少すると考えられており、疲れにくい脳を保つうえでも重要です。
カマンベールは、このBDNFの血中濃度をアップさせる可能性があることが研究によってわかったのです。
この研究は、桜美林大学と東京都健康長寿医療センター、(株)明治の共同研究チームが行ったもので、対象者は東京都に住む70歳以上の高齢女性689人のうち、軽度認知症(MCI)と診断された71名です。
『脳を休める!』(川島隆太、扶桑社)
対象者を無作為に、市販の6ピースカマンベールを食べるグループと市販の6ピースプロセスチーズを食べるグループに分け、1日2ピースずつ、3カ月間チーズを摂取してもらいました。
そして、それぞれの血中BDNFを調べたところ、カマンベールを食べたグループのほうが、プロセスチーズを食べたグループに比べて血中BDNFが6.2%も上昇したのです。
これまでもマウスの研究で、食品を摂取することでBDNFが上昇することが報告されていましたが、ヒトがカマンベールチーズを摂取することでBDNFが上昇したという研究結果は世界初となり、注目されています。
脳は加齢やストレス、疲労によって少しずつ疲弊していきます。その中で、神経細胞を支えるBDNFを増やすような食習慣は、脳の疲労耐性を向上させ、疲れにくい脳を維持する助けになるかもしれません。







