ですが、突然、ほめようとすると、取ってつけたようになって「どうしたの?なにかあった?なにかしてほしいの?」と勘繰られることにもなりかねません。
そんなよく知る人への最高のほめ言葉こそ、「ありがとう」です。
「ありがとう(有り難う)」は、あなたの存在は有るのが難しいほど、かけがえのない尊いものという意味。これ以上、相手の価値を認めるほめ言葉はないでしょう。
ただし、よく使われているシンプルな言葉なので雑になりがち。自分の言葉でほめることで、心がこもります。そのコツはつぎの2つ。
(1)「ありがとう」+「I(私は~になった)」でほめる
仕事を手伝ってくれる同僚に「ありがとう。あなたがいてくれるから心強い」、駅まで車で送ってくれる家族に「ありがとう。本当に助かった!」、相談にのってくれる友人に「ありがとう。あなたと話すと元気になれる」など、あなたがいてくれて「私は~になった」という相手の影響力をストレートに伝えると、より実感がこもります。
「ありがとう」は、使いすぎるということはありません。どんなささいなことにも、何度でも「ありがとう」を繰り返しましょう。そんなふうにほめていれば、相手のいいところを確認できて、もっと大切に思えるようになります。
(2)あたりまえのことにこそ「ありがとう」を伝える
『一緒にいると楽しい人、疲れる人』(有川真由美、PHP研究所)
なにかしてもらったときだけでなく、なにもない平穏なときのなかにこそ「ありがとう」はあります。家族に「いつも応援してくれて、ありがとう」、同僚に「休暇がもらえるのは、みんなのサポートのおかげ。ありがとう」。ふと気づいたときに言ったり、会話のなかに入れたり、メールの最後や、誕生日のメッセージに加えたり……。かしこまって言うのではなく、会話のなかでさりげなく伝えることはいくらでもできるはずです。
あたりまえの生活、あたりまえの時間が有限であることを意識すれば、いま、身近にいる人、もっているものに感謝して、できるだけ楽しく生きたいと思うでしょう。
自分を支えてくれている「~のおかげさま」を意識するのは、相手の命も、自分の命も輝かせることになるのです。







