難しければ、メールの冒頭の「お世話になっております」みたいな常套句をやめてみるだけでも、心が身軽になる感じがするはずです。
仕事や人生の流れを
「自分起点」に整える
もうひとつ、とくに理由なく休暇を取ってみるのもおすすめです。
法律的には、年次有給休暇の取得には特別な理由は必要ありません。しかし職場によっては、仕事を休むに値する理由かどうかをジャッジする視線が「共同体の空気」としてあるかもしれません。
「推しのライブ鑑賞を理由に休むのは、さすがにはばかられる」とか、「なんとなく休みたいだけだけど、それらしい理由を捏造しなければ」といった感覚は、外部の期待や規範に脊髄反射的に迎合してしまっている態度です。
頭の中に鳴り響くソーシャルノイズを一時停止して、堂々と休暇を取得してみましょう。そしてその時間を、徹底的に自分のために過ごしましょう。
『静かな時間の使い方 自分の解像度を上げる「独りの思索」の全技法』(安斎勇樹、朝日新聞出版)
連絡を遅延させたり、役割を放棄したりして、余計なことに時間を使っていたりしたら、職場の評価が下がるのではないか?と不安に感じるかもしれません。自分より反応が速く、寝る間を惜しんで期待の120%を追求する同僚に、出世競争の先を越されてしまうのではないかと。
その懸念はもっともですが、実際には逆です。ソーシャルノイズから距離をとって、静かな時間を過ごすことは、他者起点の「多忙」なわりに「受動的な働き方」を一時停止して、仕事や人生の流れを「自分起点」に整えることです。
これは、結果として、中長期的にはあなたが生み出す仕事の価値を高めてくれます。また抑圧されていた内発的動機を取り戻すことで、自分の興味を起点としたキャリアを主体的に形成していくことができます。
ぜひ、自分に合った戦略で「静かな時間」を確保して、ソーシャルノイズから少し距離を取ってみましょう。







