林真理子氏 Photo:SANKEI
老後のお金は子どもに残すべきか、それとも自分のために使うべきか。70代になると、相続や終活、葬儀との付き合い方など、お金と人生の終盤を見据えた悩みは一気に現実味を帯びてくる。72歳になった作家・林真理子氏が、自身の経験をもとに、70代の振る舞い方や老後資金との向き合い方を率直に綴る。※本稿は、作家の林真理子『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
結婚披露宴は行かなくても
葬儀には行くのがマナー
時間はあるけど、お金は心細くなっていく70代。
冠婚葬祭にどれだけ付き合っていくかというのは思案のしどころ。
最近私は結婚披露宴は、かなり取捨選択している。そう親しくない人からだと欠席の返事をする。例外は芸能人がいっぱい来そうとか、いいワインをどっさり出すから来て、と言われる場合であろうか。
いずれにしても、子どもの代になるわけであるから、それほど義理を果たすこともないかもしれない。
それよりも葬儀や偲ぶ会に関しては、仕事をやりくりしてでも行くようにしている。
それが人間関係のマナーだと思うからだ。
通夜や本葬に来てくれると、それだけで遺族は嬉しいものだ。
ある有名政治家が私に言った。
「自分の披露宴に来てくれた人は忘れても、自分の親の通夜に来てくれた人のことは忘れない」
これは選挙民の心をつかむコツだったのであろう。
よく「年寄りは恥かけ、義理欠け」と言われているが、70代はまだまだ浮世の義理を果たせる年代だと考えている。
お金を全部使って
死ぬのは難しい
最近再び脚光を浴びている故・有吉佐和子さん。晩年可愛がっていただいた私にとってはとても嬉しい。







