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年齢を重ねても、おしゃれを楽しみたいもの。しかし、若い頃と同じ感覚で服装や美容を選ぶと、思わぬ失敗を招くこともある。ファストファッション、着物、美容整形――。作家・林真理子氏が、自身の経験をもとに、70代だからこそ意識したい装いや美意識について語る。※本稿は、作家の林真理子『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
ファストファッションを
年配者が着こなすのは難しい
先日ある集まりに行った時、来ている人の何人かがボーダーのカットソーを着ていることに驚いた。あのファストファッション・ブランドのものだ。
もちろん私も、よくそのブランドのものを買って着ているが、それは家の中でのことに限られている。ファストファッションは、プロポーションがよく肌がピチピチの若い人なら上手に着こなせるが、年配者となるとそうはいかない。
先日、表参道のZARAで可愛いスカートを買い得意になって着ていたら、地下鉄のはす向かいの席に、同じものを着ていた若い女性がいてとても恥ずかしかったことがある。向こうもとてもイヤだったろうが。
さて年配者はきちんとした場所に行くことがまだある。ホテルとかちょっとした外食に、くたびれたボーダーだとちょっと悲しい。それなりの応対しか受けられない。
若い時なら邪慳に扱われても仕方ないと諦められるが、年をとってからの邪慳は本当に心に突き刺さる。過去、服装に手を抜いたばかりに、とてもイヤな思いをしたことがある。







