「もう年だから」と仕事を辞め、年金や貯金で暮らす――そんな生き方を選ぶにはまだ早い。作家・林真理子氏は、人生100年時代の70代は「働くつらさ」も「稼ぐ力」も手放すべきではないと語る。68歳で日本大学理事長という“火中の栗”を拾い、年収が半減してもなお挑戦を続けた林氏。働くことの意味や、お金との向き合い方について綴る。※本稿は、作家の林真理子『80代になるとたいていボケるか死ぬ。70代は神様から与えられた特別な時間』(幻冬舎)の一部を抜粋・編集したものです。
仕事を簡単に
やめてはいけない
林真理子氏
人生100年時代と言われている。65歳で定年を迎える。65歳といえばまだまだ若い。中年の終わりだ。
先日高校時代の仲のいい友人たちと会ったが、年金だけの人と、働いている人とは外見からしてものすごい差があった。別れ際、
「オレは年金暮らしだから。もうここの会費が払えないかもしれない。来年はもうここに来られないかもしれない」
と言う男の子(かつての)がいたので、
「悲しいこと言うんじゃないよ」
と怒鳴ってやった。
今の時代、本当に働こうと思ったら仕事は絶対にあるはず。「働きたい」とまわりに頼みまくることが大切だ。
このあいだの同級生の集まりで会った友人はミニスカートが似合っていてびっくり。英語をいかしてITの会社に勤めているそうだ。幼なじみも、今はその会社を週に4回手伝っているとか。彼女も私たちの年代にしては英語が出来る。
人脈を駆使すれば、仕事は見つかるのだ。別にデスクワークだけとは限らない。ガードマンや運送の世界で活躍する70代はいらっしゃるはずだ。







