ついに米国株式市場でS&P500が過去最高値を更新した。
お金持ちになる人の頭の中はどうなっているのか? お金持ちになれる人の【共通点】と【落とし穴】とは?
そのヒントをくれるのが、お金についての考え方を変える斬新な話題書『THE WEALTH LADDER 富の階段 ── 資産レベルが上がり続けるシンプルな戦略』だ。50年以上、数万世帯のファイナンス情報から導き出された本書をもとに、「年収1000万円でも不安が消えない人の共通点」についてライターの前田浩弥氏がレポートする。(構成/ダイヤモンド社・寺田庸二)
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年収1000万円でも「老後の資産形成に不安」が7割超
「年収1000万円」は、俗に「大台」と称されるように、多くの人にとっては「高収入」と「それ以外」を分ける基準となっている数字である。
国税庁が公表している「令和6年分民間給与実態統計調査」の給与階級別分布によると、年間給与が1000万円を超えている、いわゆる「年収1000万円以上」の給与所得者は、全体の約5.5%にすぎない。
あくまでも「給与所得者」のみを対象にした統計ではあるが、「全体の約5.5%」という数字から、年収1000万円を超えているのはビジネスパーソンの中でもかなりの上澄み層であることがうかがえる。
ただ、それだけ稼いでいても、老後資金への不安が消えるわけではないようだ。
株式会社Wizleapが2022年5月に行った調査では、年収1000万~1500万円の層のうち75.8%が「老後のための資産形成に危機感がある」と回答している。
漠然と「老後」に不安を覚えているのではない。明確に、「老後の資産形成」に不安を覚えているのだ。
年収1000万円でも不安が消えない人の共通点とは?
なぜ年収1000万円を超えていながら、老後の資産形成に不安が芽生えてくるのか。
もちろん、稼いでいる分、税金や社会保険料の負担が大きくなるという側面はある。
加えて、思うように資産形成が進まない背景には、『THE WEALTH LADDER富の階段』でも触れられている、高収入の人ほど陥りやすいひとつの「罠」にハマっているパターンもあるのではないだろうか。
その罠とは、「収入」と「資産」を同一視してしまう、というものである。
「高収入=裕福」というイメージは強い。
しかしたとえ年収1000万円でも、生活水準を上げ続ければ、毎月の支出は膨らみ、資産は思うようには増えない。
一方、年収は500万円だったとしても、生活費をコントロールし、継続的に投資へ回している人は、10年、20年という時間をかけて着実に資産を積み上げていく。
『THE WEALTH LADDER 富の階段』には、次のような一節がある。
こうしたコントロールがなければ、経済的に苦しい状況に陥ることになる。
――『THE WEALTH LADDER』より
本当の「裕福さ」をもたらすのは、「収入」ではなく「資産」なのだ。
「年収1000万円」という数字はゴールではなく、資産を築くためのスタートにすぎない。
「収入」から「資産」へと重点を移す
私たちは年収には敏感だ。
周囲と年収を比較しては一喜一憂し、昇給や転職で年収が増えれば喜ぶ。
しかし、資産については思いのほか無頓着だ。
「今、自分にはどれだけの資産があるのか」「毎年どれだけ増えているのか」を正確に把握している人はそう多くない。
ただ、収入は働き続けなければ得られない一方で、資産は積み重なるほど、自ら収益を生み出す力を持ち始める。資産運用による利益や配当、複利の効果は、資産が増えるほど大きくなる。
老後の安心に向けて、本当に目を向けるべきは、「いくら稼いだか」よりも、「いくらの資産を築いているか」。「収入」から「資産」へと重点を移すことが、老後の資金に対する不安を和らげることにつながると、『THE WEALTH LADDER 富の階段』は語っている。








