日経平均が乱高下している。物価高も止まらない。一体、これから資産戦略をどうすればいいのか?
そんな時、「『金持ち父さん 貧乏父さん』以来の衝撃の書」と絶賛されている『JUST KEEP BUYING』とその続編『THE WEALTH LADDER 富の階段』だ。今回は、令和のベストセラー『お金の大学』両学長にも大絶賛されている『THE WEALTH LADDER ウェルス・ラダー』について一部を抜粋して特別公開する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

人間の所有物の中で最も高くつくもの・ナンバー1Photo: Adobe Stock

9割の人が手遅れになるまで
気づかない事実

 相続や信託基金、宝くじの当選金などを除けば、資産があることは経済的な規律があることを示している。

 つまり、資産はあなたが支出をコントロールでき、貯蓄の方法を知っていることの表れなのだ。

 ここで言う「資産」とは、資産から負債を引いたものだ。
 つまり資産とは、あなたが持っているすべての「資産」(不動産資産、金融資産、現金等)から、すべての「負債」(住宅ローン、学資ローン、クレジットカードローン等)を差し引いたものだ。

 こうしたコントロールがなければ、経済的に苦しい状況に陥ることになる。

 たとえば、収入のみを基準にお金を使っていると、収入が途絶えた途端、家計が破綻する可能性がある。

 残念ながら、ほとんどの人は手遅れになるまでこの事実に気づかない

 収入とは気まぐれなものだ。
 昨日まで十分な額を稼いでいても、明日には会社をクビになることもありえる。これは誰にでも起こりうることだが、高所得者の場合は特に多く見られる。

全米経済研究所(NBER)が教えてくれること

 全米経済研究所(NBER)が明らかにしたように、「高所得者にとってのプラスのショックは極めて一時的であるのに対し、マイナスのショックは非常に持続的である」のだ。

つまり収入が激減すると、高所得者のほうがその影響が継続しやすいということだ。

 しかも、こうした収入の激減は、近年になるほど一般的になってきている。

 ある調査には、次のように記されている。

 2年間で収入が5割以上減った世帯の割合は、1970年初頭の約7%から2000年初頭には12%以上に上昇し、その後、大不況[訳注:2000年代後半から2010年代初頭に起きた世界的な経済的衰退。グレート・リセッションとも]の直前には10%に低下した。

 もしあなたが生活費のすべてを収入で賄っているなら、収入の急激な減少は大きな痛手になるだろう。

 現役時代に何百万ドルもの年俸を得ながら、引退後に破産してしまうプロスポーツ選手は少なくない。

 彼らの問題は、資産ではなく収入に応じてお金を使っていたことだ。

 だから収入が底をつくと、生活が苦しくなってしまう。
 アメリカの4大スポーツリーグの選手の平均年俸は2020年に450万ドルを超えたが、それでも一部の選手はお金の使い方が原因で経済的な問題に陥っている。

人間の所有物の中で最も高くつくもの

 富の階段が、資産レベルに応じてお金を使うことを提案するのはこのためだ。

 レベル2(食料品の自由)の人は、レベル3(レストランの自由)の人と同じように高級レストランで好きなものを注文すべきではない。

 レベル3の人は、レベル4(旅行の自由)の人のように飛行機に乗るたびにビジネスクラスやファーストクラスに座席をアップグレードすべきではない。

 もちろん、この意見に同意せず、贅沢したい人もいるだろう。

 だが、それには限度がある。

 人間の所有物の中で最も高くつくものは、自分のエゴであることを忘れないようにしよう