
美津の衰えが心配
喘息に限ったことではなく、例えば花粉症の季節、ちょっとした埃に敏感になってくしゃみが止まらなくなる経験が筆者にもある。そのため花粉症の季節がはじまる前にやたらと掃除しまくってしまう。
まずは埃退治である。
直美のおかげで部屋がきれいになり、四郎の調子もよくなった。その頃、一ノ瀬家では、美津(水野美紀)と環(英茉)がご飯を食べている。
「帰ってきたと思ったら、またふたりだね」と環。
第96回で、女性が5人もいて賑やかだったのに、いまはポツンとふたり。美津と環がふたりきりでいた時期は短いだろう。安(早坂美海)と3人だった時期が長い。
安が嫁いでからは直美がいた。りんが新潟に行き、直美が派出看護をはじめた1年の間だけ、美津と環はふたりきりの時間を過ごしていたことになる。
直近、ふたりだったとき、祖母と孫にはどのような時間があり、どのような感情のやりとりがあったのか。「帰ってきたと思ったら、またふたりだね」というセリフに、ふたりのドラマを感じる。
だが美津は「そうね。お母さんたちはよく働きますね」とりん(見上愛)と直美を思いやるのだ。
りんは初めての派出看護、それも数日の泊まり込みを無事終えた。直美は初めての無償看護を行った。
「無償だから届けられるだと思って。続けていくつもり」
無償だから届けられる。やや舌足らずなセリフはいつもの『風薫る』だ。
りんと直美が帰宅すると、環がりんに甘えてきたり、直美が美津の肩を揉んだり。
「今の暮らしはいつまでも続きません。変わっていくものです」と意味深なことを言う美津。
「あ、私はまだまだ元気ですよ」と言うが、武士の娘として誰よりも強かった美津が腰を悪くして思うように動けなくなったのだ。時間は流れている。
そんなとき、横沢(井上祐貴)が訪ねてきた。中村倫也演じる柳生は直美の仕事の後押しをしたと語られるだけだったが、横沢はしっかり登場する。目的は――







