
小春日和みたいな人
直美はなぜ、小川のプロポーズに戸惑うのだろう。
仕事をして帰宅すると、りん(見上愛)や美津(水野美紀)や環(英茉)がおしゃべりしている声が聞こえる。
玄関で小川に鼻緒を直してもらったものを見る。赤い布が鼻緒代わりになっている。
家に入ると、今日の夕飯はカレー。女性4人でカレーを食べる。
もし小川と結婚したら、このはじめてできたかけがえのないあたたかな家族と離れることになる。それが直美には気がかりなのではないだろうか。
このへんも直美が変わったところ。家族がいなくて、誰に対しても反抗的だったときとはえらい違い。自分には何もないと思っていたが、手放したくないものができてしまったのだ。
第98回は、マッチの火を筆頭にあたたかさがテーマになっている。環が「小春日和」の意味をりんに聞く。
「冬の始まりの春みたいにあたたかい日のこと」とりんが教えると、
「シマケンさんみたい」と環はなにげなく言う。
彼女にとって、シマケン(佐野晶哉)はあたたかい存在のようだ。その小春日和のようなシマケンが「最近来ないの」と環は心配。
そりゃそうだ。
シマケンは花をもって、りんを訪ねたとき横沢に邪魔されて、しかも横沢がりんにプロポーズしたと聞きすっかり気落ちしていた。シマケンのあたたかな光に影が落ちている。
どうする、どうなるシマケン。いい加減、はっきりさせるときであろう。
ところで、りんはいろんな男性にモテているが、誰も環をネックにはしない。自分の子ではない子を男性が愛してくれるか、子どもがなついてくれるか、そういうことを気にするドラマもあるけれど、それがないのがホッとする。
環の実父を演じた三浦貴大の母・山口百恵のヒット曲のひとつ「秋桜」(1977年)の歌詞に「小春日和」のワードが含まれている。ある年代の視聴者は「小春日和」の意味を学んだのがこの歌きっかけだった人も少なくないのではないだろうか。








