イラン戦争の早期終結を望まない勢力の一つに、中国の電気自動車(EV)メーカーが挙げられる。中国EVメーカーは過剰な在庫と国内需要が低迷する中で今年のスタートを切ったが、中東での危機は、輸出によって苦境から抜け出す一助となった。ガソリン価格の高騰でEVへの乗り換えが勢いづく海外市場に余剰在庫を送り出している。その裏で、従来の自動車メーカーの市場シェアが大きな打撃を受けている。国際エネルギー機関(IEA)のデータによると、2026年上半期の中国のEV輸出は前年同期比で120%増加した。戦争開始以来、ブラジル、オーストラリア、韓国、ベトナムのEV販売はほぼ倍増している。コロンビアのEV販売は4倍に拡大した。