「平日は仕事で疲れ果て、家に帰ってもテレビをぼーっと眺めるか、スマホをいじるだけで1日が終わる。本を読もうと思っても目が滑って頭に入らない……」。そんな過酷な「ヘトヘトな毎日」に嫌気が差していませんか。自分の成長や将来のキャリアのために時間を使いたいのに、そのためのエネルギーが1ミリも残っていない。この深刻な消耗の原因は、あなたの意志の弱さではありません。書籍『やりたいことが見つかる 世界の果てのカフェ』の中から、その理由を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・種岡 健)

家に帰ったらヘトヘトで「読書すらできないクソ人生」を変える教え・ベスト1Photo: Adobe Stock

「逆波」に立ち向かって力尽きるビジネスパーソン

 私たちは毎日、職場や日常の中で驚くほど多くの「波」に直面しています。

 上司の突発的な指示、無駄に長い会議、気が乗らない付き合いの飲み会、SNSの絶え間ない通知……。

 これらはすべて、あなたの時間と注意力を奪おうとします。

 しかし、あなたの「存在理由」や本当にやりたいこととは何の関係もありません。

 それにもかかわらず、多くの大真面目なビジネスパーソンは、これらの「前から迫る波」に全力で立ち向かい、力任せに泳いで抵抗しようとします。

 その結果、自宅に帰る頃には文字通りエネルギーが空っぽ(ヘトヘト)になってしまうのです

世界の果てのカフェ』という本では、ハワイ沖を優雅に泳ぐアオウミガメの姿を通して、この不毛なエネルギー消耗を避けるための極めて重要な教訓を授けています。

 カメに追いつこうとして必死にフィンを動かしたが、すぐに力尽きてしまった登場人物は、ウミガメの泳ぎ方の真実に気づきます。

「ウミガメは泳ぐときに、自分の動きを波の動きに合わせていたの。波が前から迫ってくるときは、ウミガメは浮かびながら、自分の位置を保つのにちょうどいいくらいの速さで泳ぐ。波が背後から押してくるときは、勢いよくヒレを動かす。つまり、波の動きをうまく利用しているのよ。ウミガメは、波に逆らうことはしなかった。むしろ、波の力を借りたの」
――『世界の果てのカフェ』より

波に備えて「エネルギーを温存」せよ

 ビジネスにおける「逆波」とは、自分の人生に付加価値をもたらさない他者の要求やノイズです。

 これにいちいち全力で対応し、抗おうとするから疲弊するのです。

 アオウミガメのように、逆波が来ているときは、ただ力を抜いて浮かび、最小限のエネルギーでその場を維持すれば十分です。

 無駄に抵抗せず、波をやり過ごすのです

 そして、本当に自分が情熱を注ぎたいこと、例えば「キャリアアップのための勉強」「副業の立ち上げ」「家族との大切な対話」といった「後ろから押す波」が来た瞬間に、蓄えておいたエネルギーを一気に爆発させてヒレを大きく動かします。

 この緩急のコントロールこそが、限られた人生の時間を最大化するための奥義なのです。

「前から迫ってくる波に逆らって泳ぐのにエネルギーを使い果たしてしまうと、今度は後ろから押してくれる波が来たときに、それを利用するだけの体力が残っていないの。そのために、私たちはせっかくのチャンスを逃してしまう。毎日、いろんな人が私たちの時間を奪おうと、関心を惹こうと、前から迫ってくる波のように現れる。でも、それに逆らって泳ぎ続けてはいけないのよ」
――『世界の果てのカフェ』より

 今日から、他人が持ち込んでくる「逆波」に全力で立ち向かうのをやめましょう。

 それは「受け流す」か「浮かんでやり過ごす」だけでいいのです

 大切なのは、あなたの本質的な活動を後押ししてくれる「追い波」のために、貴重なエネルギーを満タンに温存しておくことです。

 エネルギー配分を変えるだけで、あなたの夜の時間は自分のものへと生まれ変わります。