ちなみに、SSSの会員たちの「おひとりさま防犯事情」は、こんな具合だ。

・自治体の緊急用ペンダントを使用している。板橋区では無料で貸してくれる(編集部注/板橋区では現在、所得区分等に応じて、無料、400円、1400円の月額利用料が設定されている)。

・兄弟のいないひとりっ子の会員は、iPhoneのAI音声アシスタントの「Siri」(注1)を活用しているという。

・封筒に鍵を入れて、郵便受けの裏にガムテープで貼り付けている。郵便受けはダイヤル鍵つきだ。

・何年も前からセコムに加入している戸建て暮らしの会員は、12時間以上寝すぎてしまったときに、「大丈夫ですか」と連絡が入り、見守られている安心感を感じたという。12時間トイレに行かないと、緊急コールが鳴るようになっているらしい。

 わたしなら「ほっといてよ!」と言いたくなるが、心配な人にはいいサービスかもしれない。

 鍵を誰に預けるか。これはおひとりさまにとり、頭の痛い問題ではないだろうか。

 また、預かるほうもあまりいい気持ちがしないのも事実だ。嫌ですよね。友達の鍵を預かれますか。また、友達に自宅の鍵を預かってもらいたいですか。それほど信用している友達がいますか。鍵の問題は、本人にとっても相手にとっても負担なはずだ。

合鍵を預けたとしても
「鍵」の悩みはなくならない

 わたし自身、先日、こんなことが起きた。

 その日の朝、血圧が高くなんとなく変だったのでクリニックに調べてもらいに行った。待合室で女友達に「体調が悪くて病院に来ている」と大げさにメールを打った。これが一大事になるとは知らずに……。

 夜になり、早めにベッドに入った。すると深夜11時頃、ピンポンとインターホンが鳴るではないか。こんな夜中に誰?警察か?泥棒か?飛び上がって恐る恐るドアに近づくと、弟が立っていた。

「キャー?」。なぜ弟が?これは夢か?