弟によると、わたしの女友達からさっき電話があり、夕方から電話、メールを何度もしても出ない。病院に行くと言っていたので心配になった。もしかして部屋で倒れているのではないかと。合鍵を持っていた弟に、見に行ってほしいと頼んだようだ。

『70歳からは「これ」だけあればいい』書影70歳からは「これ」だけあればいい』(松原惇子、SBクリエイティブ)

 わたしはと言えば、スマホを切っていたので気づかなかっただけなのだが……。友人が心配してくれるのはありがたいが、弟もいい迷惑だったに違いない。

 外から知らない人が来ることのない施設暮らしは、防犯の意味ではとても安心なところだ。しかし、安心なところではあるが、入居者は自室の鍵を管理者に渡さねばならないのは、警備保障会社と同じだ。

 以前、安心を求めて有料老人ホームに入居したものの、スタッフに部屋を物色されたと会員が話していたが、鍵を預けるというのは、他人に自分のすべてを見られることを意味している。

 どっちに転がっても、ひとり暮らしは大変だということがわかるが、ビビッていても始まらないので、自分で、誰にもわからない鍵の隠し方を考えて、親しい人に教えておくとか。そうそう、寝る時は鍵はかけてもチェーンはかけないことをお勧めするが……。あ~あ、わたしもどうしたらいいか、わかりません。

注1 iPhoneなどのApple社製品に搭載されている「話しかけるだけでスマホの操作を代わりにしてくれるアシスタント機能」のこと。例えば緊急時に「Hey Siri、救急車を呼んで」とiPhoneに話しかければ、救急車を呼ぶことは可能。ただし、その前に画面ロックの解除が必要となる。また、「Hey Siri」の使用には事前に設定をしておくことも必要。