またOさん(80歳)は、楽しく会話を交わしたことのある友だちが、ある高齢者向け住宅に入居したと聞き、その後「彼女がいるなら」とウキウキしながら入居したところ、挨拶しても知らん顔され、深く傷ついたと話してくれた。
安易に集団生活を求めず
孤独の良い面に目を向けよう
集団の中で暮らすというのは、そういうこともあるので、現在、都会でひとり暮らしの方は、ひとりを孤独だと思わず、孤独を楽しむ方向に切り替えたい。
老いたからといって自分を変えることはそう簡単ではないことだ。ひとりが好きだからひとりでいるのだ。どの道、人は孤独だ。孤独に負けてはだめだ。ひとりの良い点だけを考えて、今に集中して暮らしましょうよ。
寂しさと老いたときの不安から、安易に集団生活を求めると、取り返しのつかないことになりかねない。
特にこれからの不安定な時代においては施設の倒産もありえる。頼るなら、他者を頼るのではなく、自分を頼ろう。
実はわたしも一時、田舎に住もうかと思ったことがある。実際に年に幾度となく足を運び、定住することができるのか試しに行ったのだが、どうしても決断できなかった。
天気のよい日は空気がよくていいなと思う。けれども家の中にいるしかない冬は完全に孤立する。野性のわたしが集団の中で暮らせると思う?老いを理由に妥協しながら暮らせると思う?答えは言うまでもなくわかっている。
仕事も減った70代
生き方の方針を決める時が来た
70代になり、さすがに仕事の依頼が減った。しかし、これがわたしにとり絶好のチャンスとなった。なぜなら、仕事が少なくなった分、時間があるので、じっくりと今後の自分と向き合うことができるからだ。
90代になってから、あれをやっておけばよかった、これをやっておけばよかったと、後悔しないためにも、70代の今、自分の最終的な生き方の方針を決める作業は必要だと思うからだ。
もしあなたが、日本中の名湯を巡りたいという夢を持っているなら、すぐに実行しよう。歌舞伎役者の推し活にすべてを捧げたいならすればいい。これから国家資格に挑戦したいと思うなら、すぐに実行だ。その気になれば、調理師専門学校に通えば、飲食店だって開業できる。







