「老後を幸せに過ごせる人と、そうでない人は何が違うのか」。お金や健康、人間関係など、老後の幸福を左右するものはいくつもある。しかし、それだけでは説明できない。同じような環境にいても、毎日を楽しめる人もいれば、「何をしてもつまらない」と感じてしまう人もいるからだ。では、「不幸になる人」と「幸せになる人」を分けるものは何なのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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自分の心の満たし方を知っているか?
「老後は、できるだけ穏やかに、幸せに過ごしたい」
そう考える人は多いだろう。
しかし、年を重ねれば自然と幸せになれるわけではない。
仕事や家族のために頑張ってきた人ほど、自分の楽しみを後回しにすることに慣れている。
「自分のことは、時間ができてから」
「もっと大切なことを済ませてから」
そう考えているうちに、自分が何をすれば心から満たされるのかさえ、わからなくなってしまうことがある。
大切なのは、自分が幸せになることを後回しにしないことだ。
「主観的幸福感尺度」を測定する
そのためにはまず、自分にとって何が本当に幸せなのかを知る必要がある。
そのヒントになるのが、次の考え方である。
「主観的幸福感尺度(SUH/Subjective Units of Happiness)」は、幸福や喜びの自己申告による尺度を表す心理学用語だ。
「主観的」という言葉が用いられているのは、その測定が他の客観的要因ではなく個人の経験に基づいているためだ。この尺度では、自分が幸福かどうかを自分で判断するのである。
これは簡単に実践できる。一定の時間に行った活動について、その幸福度を「0(まったく幸福ではない)」から「10(最高に幸福である)」の尺度で評価する。
(~中略~)
これを、「やりたいことを増やし、やりたくないことを減らす」という考え方と組み合わせてもいい。日常生活のなかで、増やしたいことと減らしたいことは何かに注意し、頭のなかでメモを取ろう。
繰り返すが、幸せを感じることをもっとたくさんしよう。何が幸せかを知るには、何が「生きている」という実感を与えてくれるかについて考えてみよう。
幸せは、収入や肩書き、人からの評価だけで決まるものではない。
同じ趣味や過ごし方でも、心が満たされる人もいれば、そうでない人もいる。
だからこそ、「何が正しいか」や「人にどう思われるか」だけで、自分の時間の使い方を決める必要はない。
散歩をする。好きな音楽を聴く。気の合う人と話す。前から気になっていた場所へ出かける。
ほんの小さなことでも、自分が少し生き生きとする時間を見つけたら、後回しにせず、日常に増やしていこう。
自分を満たす時間を大切にできる人ほど、年を重ねても、毎日のなかに幸せを見つけられるはずだ。






