超一流は、骨太の方針を毎年読んだうえで、自分の頭で考えられる人です。
まあ、少し乱暴な分け方ですけどね(笑)。l
本当に大切なのは、毎年読んで、その変化を味わうことです。骨太の方針を読み、自分なりの意見を持ち、他の人と「あなたはどう読みましたか」と議論できる。
ダイヤモンド・オンラインの読者の皆さんには、そこまでできる超一流を目指してほしいと思います。
――骨太の方針は2001年から毎年策定されています。2026年版には、どのような特徴がありますか。
2026年版の大きな特徴は、総論と各論が明確に分けられたことです。「骨太の方針」が総論にあたり、具体策は「日本成長戦略」という別の文書にまとめられました。ですから、この2つはセットで読む必要があります。
――どのように読み比べればいいのでしょうか。
骨太の方針で政府の問題意識と方向性をつかみ、日本成長戦略で具体的な投資額や政策を確認する。総論に書かれた意気込みと、各論に示された数字が本当に見合っているのかを、自分で考えながら読むことが大切です。
例えば、宇宙分野について骨太の方針には「宇宙基本計画や宇宙技術戦略に基づき、宇宙戦略基金、準天頂衛星、JAXAの施設・設備整備などを推進する」と書かれています。この文章だけを読むと、「日本は宇宙分野にかなり力を入れるのだな」と感じますよね。
では、日本成長戦略に示された具体的な投資額を見ると、どうでしょうか。「ロケット・射場」は「2040年度までに2.3兆円」、「人工衛星・サービス」は「2040年度までに6.4兆円」です。金額だけを見れば、大きく感じるかもしれません。
しかし、コンテンツ分野のゲームには「2033年度までで24.5兆円」と掲げられています。それと比べると、宇宙分野の数字は印象が変わります。アメリカや中国と比べて、日本の宇宙分野への官民投資がこの規模でいのか。本当に世界と競争するつもりなのか。文章と数字を照らし合わせると、そういう疑問も出てきます。
杉村太蔵/1979年、北海道旭川市出身。2004年筑波大学中退。派遣社員から外資系証券会社勤務を経て、2005年9月衆議院議員総選挙当選。現在、テレビ・ラジオ・雑誌などメディアで活動する一方、派遣社員から国会議員、落選して無職からタレントに転身という自身の経験を交えながら「政治・経済」をテーマに語る講演活動を全国で行う。 Photo:文藝春秋







