オモロー山下写真:本人提供

不遇の若手芸人時代を乗り越え、「山下本気うどん」で実業家としての成功を手に入れたオモロー山下氏。後編では、次に挑戦した株式投資で資産2億円を築くまで&最近の株式投資における一波乱、お金や仕事に対する考えを語ってもらった。(ライター 橋本未来)

資産運用の教材は「中田敦彦のYouTube大学」
「山下本気うどん」で1億円→株式投資で2億円に

 2012年に開業した「山下本気うどん」が繁盛し、17年には吉本興業を退社していたオモロー山下氏。稼ぎをコツコツ貯めた結果、うどん店開業10年目ほどで貯金額はかなり増えていた。そこから資産運用、株式投資を始めたきっかけは何だったのか。

「その頃の普通預金の金利って0.001%だったんですね。めちゃくちゃ頑張って稼いだのに、ただ銀行に預けてるだけじゃダメや、これはもう資産運用みたいなことをせなあかんなと」

 最初は、「NISAって何?」「金融商品ってのは自分で選んで買うんかな」などと右も左も分からない状態だったが、「中田敦彦のYouTube大学」をはじめ動画や書籍に片っ端から目を通し、独学で少しずつ投資に挑戦していった。ちょうどその時期、想定外の良縁が舞い込む。

「外食チェーンの会社さん(ガーデン、24年11月東証スタンダード上場)から、お店の商標権を売ってほしい、今後はプロデューサーとして経営に関わりませんかというご提案があったんです。うどんの味をチェックしたり、新商品の開発、宣伝などに関われて、毎月お給料も出るということで喜んで受けさせていただきました」

 こうして、貯蓄と商標権売却で得た利益で、資産は1億円を突破。さらにその1億円を元手に本格的に株式投資を始め、一時は資産2億円に到達したという。