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職場では、仕事の成果と評価が必ずしも一致しない。2026年8月のトヨタ提供の番組『vs豊田章男 supported by 三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)』には部下の手柄を横取りし、上層部には愛想よく振る舞う上司への悩みが寄せられた。2009年にトヨタ自動車社長に就任し、23年から会長を務める豊田章男氏がアドバイスしたこととは――。(イトモス研究所所長 小倉健一)
手柄を横取りする
「役員と仲がいいだけの上司」
「仕事をしない上司」より厄介なのは、「仕事をしていないのに評価される上司」だ。
部下が仕事をする。上司は社長や役員の前で、その成果を自分の仕事として説明する。普段はほとんど働いていないのに、偉い人との飲み会には必ず顔を出す。上には愛想がよく、下には仕事を押しつける。そして、なぜか会社には残り続ける――。会社員なら、一度くらい似た人物を見たことがあるのではないか。
ニッポン放送のポッドキャスト「vs豊田章男~supported by 三四郎のオールナイトニッポン0(ZERO)」に、かなり生々しい相談が寄せられた。今回の第4回は「役員と仲のいい人が生き残る世の中なんですか?~上司とは『バス』のようなもの」と題して配信されている。
相談者は新卒で入った会社で、定年間際の上司の面倒を見ることになったという。
「新卒入社からわずか数年の自分が、おじさん上司へなぜか仕事を振ったり、進捗確認をしなければならず、ただその進捗すらもないので毎回呆れて、結局自分がやって上司に提出するという、終わっている構図だったのですが、おじさん上司は会長や社長などへの外ヅラだけはいいため、部下にやってもらった仕事も自分がやりましたと手柄を横取りするような方でした」
「その後、他の部署に異動したのですが、そちらでも会長や社長、取引先とよく飲み会に行き、席では仕事をせずにずっと喋っているだけの人が上司になりました。 世の中って会社の役員と仲がいい人だけが、得をして生き残っていくものなのでしょうか?」
この相談が厄介なのは、上司が単に無能だという話ではない点だ。仕事をしないだけなら、周囲が穴を埋めればまだ終わる。仕事をしないのに評価だけは取っていくとなると、話が変わる。
しかも本人は上層部との関係づくりには熱心である。部下から見れば、努力より立ち回りの方が得なのか、という疑問が出てくるのは当然だ。
そこで相談者は、トヨタ自動車会長の豊田章男氏に聞いた。豊田氏は現在も同社の代表取締役会長を務めている。 世の中とは結局、会社の役員と仲のいい人だけが得をして、生き残っていくものなのか。
豊田氏は「そんなことはない」と強弁をしなかった。







