「話す力」をつくる
欠かせない4つの要素
つまり、部下はリーダーの「佇まい」と「声」から、瞬時に「このリーダーについていく価値があるかどうかの判断をしている」ということです。
実際にスピーチ指導をしていると、
・ボソボソとした発声で、陰気な印象を与える
・音量が尻すぼみで、語尾まで聞こえない
・早口でそもそも何を言っているのか聞き取れない
など、「声」と「話し方」に課題を抱えている方がとても多いと感じます。
話す力には、次の4つの要素があります。
1.マインド:情報を読むのではなく、目の前の相手に「届ける」というマインドセット
2.声と表現力:遠くまで通る声や長時間話してもかれない声といった安定感のある発声と、聞き取りやすい滑舌。感情を乗せる抑揚表現などの表現力
3.話の構成:相手の理解を促し、納得してもらえるような論理的な組み立て
4.伝え方:視線の配り方、不要な口癖をなくすなど、非言語情報も駆使した伝え方の技術
この4要素の中でも、人それぞれ得意な分野と、苦手な分野があります。大きく分類すると、1と2は「声」に関するもので、3と4は「話し方」についてです。
自分の話が伝わらない原因がどこにあるのかを把握し、苦手分野を強化し、4つの要素をバランスよく整えていくことで、話す力は向上します。
『一目置かれるリーダーの戦略的話し方 アナウンサーが教える言葉を相手に届ける技術』(阿部 恵、三笠書房)
日本のトップリーダーは「話の内容」を練ることに熱心で、この4要素の必要性を認識し、トレーニングをしている人はまだ少ないという現状があります。
しかし、世界を動かすトップリーダーたちは、これらをプロフェッショナルなスキルとして磨きあげています。
もし、あなたの言葉が組織に浸透していないと感じるなら、それはあなたのビジョンのせいではなく、それを届けるあなたの「声」と「話し方」に問題があるのかもしれません。
「声や話し方は生まれつきだから変えられない」とお考えの方もいるかもしれませんが、スポーツのトレーニングと同様、正しい型を学び、反復練習を積むことで、誰でも「話す力という武器」を手に入れることができるのです。







