「定年したら、ようやく自由な時間を楽しめる」。そう考えている人は多いかもしれない。しかし、仕事や家事に追われる生活に慣れている人ほど、いざ自由な時間が増えると、「何をして過ごせばいいのかわからない」と戸惑うことがある。問題は、趣味があるかどうかだけではない。日々の過ごし方に、ある習慣が身についているかどうかも大きく関係している。では、年を重ねてから「時間を持て余す人」は、普段どんなことをしているのだろうか。話題の書『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』から、そのヒントを紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

年を重ねてから「時間を持て余す人」がやっていること・ワースト1Photo: Adobe Stock

時間を持て余すのではないかという不安

「今日も一日、やるべきことに追われて終わった」
そんな感覚を抱えている人は少なくない。

仕事、家事、家族の用事、返さなければならない連絡。ひとつ終えても、すぐに次の用事が待っている。
ようやく時間ができても、「まだ何かできたはずだ」と落ち着かないまま、一日を終えてしまうこともあるだろう。

もちろん、責任をもって目の前のことに取り組むのは大切だ。
しかし、やるべきことに終わりがない状態を当たり前にしていると、達成感を得る機会が少なくなる。

年を重ねて仕事の量が減ったときも、「何をしたら一日を終えてよいのか」がわからず、ただ時間を持て余してしまうかもしれない。

毎日を充実させるために必要なのは、予定を増やすことではない。
自分なりの区切りをつくり、「ここまでできたら今日は十分」と思える基準を持つことだ。

自分で達成感をつくる

そのヒントになるのが、次の考え方である。

 やるべきことに終わりがない毎日では、どれだけ頑張っても、「今日も何もできなかった」と感じやすい。そして、その感覚を長く続けていると、仕事を離れたあとも、自分で一日の区切りをつけられなくなる。自由な時間が増えても満足感を得られず、何となく過ごしては焦る――そんな日々になりかねない。
だからこそ、やるべきことを際限なく増やすのではなく、「今日はここまで」と決めることが大切だ。仕事なら、メールを何通返したら終えるのか。家事なら、どこまでできたら十分なのか。趣味や勉強も、どこまで進めたらその日は満足なのか。自分なりのゴールラインを決めてみよう。
 小さなことでも、終えた実感は毎日に区切りと達成感を与えてくれる。大切なのは、すべてを終わらせることではない。限りある一日のなかで、自分が納得できる終わりをつくることだ。

――『人生は気づかぬうちにすぎるから。「自分第一」で生きるための時間術』より

やるべきことに終わりがない毎日では、どれだけ頑張っても、「今日も何もできなかった」と感じやすい。
そして、その感覚を長く続けていると、仕事を離れたあとも、自分で一日の区切りをつけられなくなる。

自由な時間が増えても満足感を得られず、何となく過ごしては焦る――そんな日々になりかねない。
だからこそ、やるべきことを際限なく増やすのではなく、「今日はここまで」と決めることが大切だ。

仕事なら、メールを何通返したら終えるのか。家事なら、どこまでできたら十分なのか。
趣味や勉強も、どこまで進めたらその日は満足なのか。自分なりのゴールラインを決めてみよう。

小さなことでも、終えた実感は毎日に区切りと達成感を与えてくれる。
大切なのは、すべてを終わらせることではない。
限りある一日のなかで、自分が納得できる終わりをつくることだ。