世界各地で長期国債の利回りが上昇しており、経済系メディアやコメンテーターたちの反応は軽いパニック状態となっている。「何てこった。ついに債務危機が来た」という具合だ。しかし、より適切な見方は「債券市場に喝采」だろう。投資家が20年近く続いた金融抑圧からようやく目覚めたのだから。浪費癖のある政府はとうとう借り入れコストの増加を強いられ、結果として歳出抑制に動かざるを得なくなるかもしれない。世界的な債券売りの流れの中で、米国の10年物国債利回りは1日、4.8%まで上昇し、日本の10年物国債利回りは30年ぶりの高水準を記録した。米30年物国債利回りは5.28%を付け、英30年物国債利回りは5.9%と28年ぶりの高水準となった。