稲盛和夫一日一言Photo:Koichi Kamoshida/gettyimages

京セラ創業、日本航空(JAL)再建など数々の実績を残した稲盛和夫氏。その言葉には、経営だけでなく、仕事や人生に通じる普遍的な知恵が詰まっています。『稲盛和夫一日一言』(致知出版社)から、一日一つの言葉をご紹介します。今日の仕事や人生のヒントは、この言葉の中にあるかもしれません。

9月30日、今日は何の日?

 9月30日は「国際翻訳デー」です。

 翻訳者の守護聖人とされる聖ヒエロニムスの命日にちなみ、国連は2017年、9月30日を「国際翻訳デー」と定めました。翻訳や通訳など言語に携わる専門家が、国や文化を越えた対話や相互理解に果たす役割をたたえる日です。

 グローバルビジネスでは、言葉を別の言語に置き換えるだけでは十分ではありません。同じ表現でも、文化や商習慣、価値観によって受け取られ方が変わるからです。

 海外市場で成功するには、自社の常識をそのまま持ち込むのではなく、相手の文化を理解しながら、自社が大切にする価値を伝える必要があります。

 これは外国語に限りません。部署や世代が違えば、同じ会社の中でも「当たり前」は異なります。相手の立場に立ち、自分の考えをわかる言葉に置き換える力は、あらゆる仕事に必要です。

 ビジネスでは、ともすると「どうすれば自社が儲かるか」「どうすれば自分たちに有利になるか」を考えてしまいがちです。しかし、それだけで事業を長く成功させることはできるのでしょうか。

 稲盛和夫氏は、「事業の神髄」とまで呼んだ大切な考え方を残しています。