インターンシップ類は、企業理解の場を超え、採用選考活動の中でも企業と学生をつなぐ最重要接点になっている。学生のインターンシップ類への参加率は88.0%と9割に迫り、平均参加回数は8.6回となった。参加経験が入社企業選択に影響した学生は91.5%、参加企業に入社を決めた学生も49.3%に達した。

 大手企業の85.1%がインターンシップ類を実施し、91.8%が参加者からの採用実績がある。75.2%は限定セミナーや早期選考、筆記試験免除などインターンシップ類参加者への優遇策を設けており「インターン参加→早期選考→内々定」という流れが定着した。

 内定を獲得した後も就職活動を続ける学生が増えていることも特徴だ。活動を継続している学生のうち68.6%は「内定はしているが納得するまで就職活動を続ける」と回答。企業は採用競争だけでなく、内定後のフォロー競争にも直面している。

生成AI活用率
学生は81.2%、企業は32.4%

 最後に、生成AIの急速な普及状況にも触れておこう。就職活動で生成AIを活用した学生は81.2%で、26卒(64.3%)から大幅に増加した。活用方法はエントリーシートの作成や推敲、自己分析、企業研究、面接対策など多岐にわたる。

 学生にとって生成AIは特別なツールではなく、就職活動におけるインフラとして定着しつつある。情報収集や文章作成の効率が飛躍的に高まった一方で、AIの回答をうのみにすることへのリスクも指摘されている。企業情報や競合比較など、生成AIで調べた後に公式サイト等で事実確認を行った学生は85.1%となった。AIを使う力と正確性を検証する力の双方が求められる時代に入っている。

 企業の生成AI活用率は32.4%にとどまり、学生の活用率と比較すると慎重な姿勢がうかがえる。学生のAI利用については、22.3%の企業が「積極的に活用すべきだ」と考える一方で、72.8%は「内容次第では問題がある」と回答。「本人の考えや能力が見えにくくなる」「エントリーシートが画一的になる」といった懸念も抱える。学生からは「AIチェッカーを利用してみたら、試しにAIで作成したものよりも自分自身で完成させたガクチカの方が、AIの可能性が高いと表示され、不安になった」という笑えない話も聞かれ、利便性と評価のバランスが今後の課題になりそうだ。

 生成AIの進展により業務効率化が進むことで、一部では新卒採用は今後少数精鋭化するとの予測も聞かれる。今後の動向を注視したい。

Key Visual by Noriyo Shinoda