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ダイヤモンド・ヒューマンリソースが毎年調査している「就職人気企業ランキング」。今回は2025年9月~26年2月に実施した27年卒対象の学生モニターへのアンケートから作成した「就職人気ランキング2027年卒後半戦調査」をお届けする。好業績と人手不足を背景に売り手市場が続く新卒採用マーケット。3人に1人が複数の内定を獲得しながら本番を迎えた27年卒の就活後半戦で学生人気を集めた企業はどこか。#1では、27年卒の「文系男子」を対象に人気ランキングを作成した。(調査・分析/株式会社ダイヤモンド・ヒューマンリソース経営企画室 室長 高村太朗)
文理・男女共に盤石な総合商社人気
とりわけ「文系男子」に人気の企業は?
早期化に拍車が掛かり、新卒学生の獲得競争が激化する中で、文理・男女を問わず揺るぎない人気を集めた総合商社をはじめ、業績が好調で働き方改革や若手の待遇改善を進める業界トップ企業に人気が集まる結果となった。
「サマーインターンシップに参加した企業から内定を頂いているので、気持ちに余裕があります。3月からは、第1志望群の大手企業に絞って就活を進めています」――。
上場企業全体の2025年4~12月期の純利益は3年連続で過去最高を更新。26年3月期通期の純利益は5年連続で最高益を更新する見通しだ。好調な企業業績と少子高齢化による若年層の労働力不足を背景に企業の採用意欲は引き続き高く、売り手市場環境は継続。27年新卒採用においても学生獲得競争は激化の一途をたどっている。
政府主導の採用ルールでは、採用広報開始が3月、採用選考開始が6月と定められているが、「5日間以上」「就業体験」「フィードバックの実施」など一定の基準を満たすインターンシップで企業が得た学生情報を、広報活動や採用選考活動に使用できるインターンシップルールの下、就職・採用活動の早期化はより進んでいる。
ダイヤモンド・ヒューマンリソースが2月中旬に実施した学生活動調査では、内定を獲得した学生は43.7%と前年同時期(36.1%)から7.6ポイント増加。うち、全体の35.6%と3人に1人が複数の内定を得た上で3月1日の採用広報解禁を迎えた。
入社を希望する企業規模について、「できるだけ大手企業に行きたい」と回答した学生は44.5%(26年卒)→47.6%(27年卒)と3.1ポイント、「大手企業を優先し、中堅以下の企業には絶対行きたくない」も24.4%(26年卒)→28.9%(27年卒)と4.5ポイント増加。大手企業を希望する学生は7割を超え、冒頭の学生の声を裏付ける。
AIの急速な普及によって、企業の選考手法についても変化が起きている。学生にとってエントリーシートの作成や添削、自己分析の言語化、企業からの質問を想定した面接対策などに「生成AI」を活用することはもはや当たり前のことになっているが、企業からは「学生の個性が見えづらい」「選考書類の内容が均質化している」との声も聞こえる。特に、応募者の多い人気企業では、自社に合った学生を発掘する新たな試みとして動画選考やAI面接を導入するなど、選考書類では見えにくい強みや人柄を深掘りする手法を模索する企業も目立つ。
こうした変化の中、27年卒後半戦ランキングは前半戦調査に続いて、働き方改革や若手の待遇改善を進め、積極的に学生との接点を提供した好業績の業界トップ企業に人気が集中する結果となった。
それでは、今回は【文系男子】の傾向を見ていこう。







