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*本稿は、現在発売中の紙媒体(雑誌)「息子・娘を入れたい会社2026」の「就職先人気企業ランキング」を転載したものです。

時代と共に変化する就職先としての人気企業ランキング。1978年に始まった「ダイヤモンド就職先人気企業ランキング調査」の結果を経済史上の大きな出来事と共に振り返る。(文/ダイヤモンド・ヒューマンリソース社長 筒井智之)

バブル崩壊やリーマンショック
時代の変化で人気企業は変わる

 ダイヤモンド・ヒューマンリソース社が、ダイヤモンド就活ナビの会員である大学3年生および大学院1年生を対象に年2回(前期・後期)実施している「就職先企業人気ランキング調査」の結果をまとめたものである。

 膨大なデータの中から、バブル崩壊以降の社会・経済的に大きな転換点となった年度を編集部が独自に抽出。30年以上にわたる人気企業の変遷を比較できるよう時系列で再構成した。

 1995年は都市銀行の不祥事や住専問題などバブル崩壊の影響が表れた。総合商社、電機メーカーに人気が集まった。

 2009年はリーマン・ショックに端を発する大不況で企業の採用意欲が後退。学生の安定志向が高まり、大手財閥系や業界トップ企業が上位を独占した。

 12年は、東日本大震災の影響で日本経済の先行き不透明感が増した。また、倫理憲章(*)の改定で就職活動は短期集中化し、大手安定志向が強まった。総合商社や大手金融機関、食品系の人気が目立った。

 21年春は、新型コロナウイルスの感染拡大で採用を中止・抑制する企業が続出。業績ダメージの比較的少ない企業が人気に。

 そして25年春、好調な企業業績と少子高齢化による若年層の労働力不足を背景に売り手市場傾向は継続。

 賃金と物価の好循環に期待が集まる中、業績の好調な大手企業、中でも働き方改革や若手の待遇改善を進める総合商社や金融機関、デベロッパーなど業績トップ企業に人気が集中した。

*「採用選考に関する企業の倫理憲章」。大学や大学院などの新卒・修了予定者の採用活動の解禁日などを経団連が策定した自主ルールで、現在は廃止