年齢を重ねても、毎日をいきいきと楽しんでいる人がいる。一方で、「昔ほど楽しいことがない」「毎日が同じことの繰り返しだ」と感じる人もいるだろう。その違いは、お金や時間、趣味の多さだけではない。日々の過ごし方に、意外なヒントが隠れている。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「年をとっても楽しめる人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「年をとっても楽しめる人」の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

「楽しいこと」のハードル、高くなっていませんか?

 年をとっても、毎日を楽しそうに過ごしている人がいる。

 しかし別に、頻繁に海外旅行へ行っているわけでも、特別にお金のかかる趣味を持っているわけでもない。

 あなたの周りにも、思い浮かぶ人はいないだろうか?

近所をよく散歩する人の話

 知人に、休日になるとよく近所を散歩している人がいる。

「昨日、新しくできたパン屋に行ってきた」
「公園の花がきれいだった」
「知らない道を歩いたら、いい喫茶店を見つけた」

 会うたびに、そんな話をしてくれる。

 あるとき、「毎週いろいろ出かけていていいですね」と言うと、こんな答えが返ってきた。

「遠くまで行くのは面倒だから、だいたい近所だよ。でも、近所だからいつでも行けると思って、結局行かない場所の方が意外といっぱいあるから」

「30分」ではなく「1分」で考える

『あきれるほど小さい習慣』には、こんなページがある。

多くの人は、新しいことを始めようとするとき、「まず何をやるか」という内容ばかりを考えてしまいます。
でも、私たちを億劫にさせているのは、「まず何をやるか」よりも「時間」なのです。
「30分はちょっと……。でも、1分だけならできそう!」
そう思うと、なんだか始められそうな気がしませんか?
たったこれだけで、心理的なハードルは驚くほど下がります。
だからこそ、まずは1分以内でできることを考えましょう。
簡単かどうかを見分ける目安は、「熱があってもできるレベル」かどうかです。
普通の風邪なら「これくらいは、まあ、できるかな」と思えるくらいにまで、最初の一歩のハードルを下げます。

――『あきれるほど小さい習慣』より

「今日は時間がないから、何もできない」ではなく、帰り道を少し変えてみる。
「旅行に行く余裕はない」なら、降りたことのない隣駅に行ってみる。

 楽しみのサイズを小さくすれば、何でもない一日の中にも「ちょっと面白いこと」はつくれる。

楽しめる人は「楽しみ」を大げさにしない

 年齢を重ねれば、若い頃とまったく同じように時間や体力を使えるとは限らない。
 だからといって、楽しめることまで減ってしまうわけではない。

 年をとっても楽しめる人の特徴・ベスト1は、「楽しむためのハードルを上げすぎないこと」

 遠くまで行かなくてもいい。
 一日中遊ばなくてもいい。
 大きな趣味を持たなくてもいい。

「ちょっとやってみよう」「少し行ってみよう」と思えることを、日常の中にいくつ持てるか。

 小さなことでも楽しめるから、結果として人生に「楽しい」がたくさんあるのだ。