「いつかはもっと充実した毎日を送りたい」と考えたことはないだろうか。しかし、仕事や家事に追われていると、やりたいことはつい後回しになり、「いつか」のまま時間だけが過ぎてしまう。では、将来「いい人生だった」と思える人は、何が違うのだろうか。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「将来、充実した人生を送れる人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「将来、充実した人生を送れる人」の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

「いつかやりたいこと」はありますか?

「仕事が落ち着いたら、旅行したい」
「時間ができたら、勉強を始めたい」
「もう少し余裕ができたら、趣味を見つけたい」

 あなたにも、「いつかやりたい」と思っていることはないだろうか。

友人の夢の話

 以前、長期の海外旅行をしたいと話していた知人がいた。

 ただ、仕事が忙しく、まとまった休みを取るのは難しい。

「いつか1か月くらい休めたら行きたいんだよね」

 最初はそう話していた。
 ところが、しばらくして会うと、彼女は週末を使って一泊二日の旅行へ行っていた。

「1か月は無理だけど、だからって何年も待つ必要はないなと思って」

 そう言っていた。

 その後も、連休には少し遠くへ行ったり、気になる街へ日帰りで出かけたりしている。

 理想を全部かなえることはできなくても、その一部分なら今日からできる。
 その発想は、私にとってかなり印象的だった。

たった「1つ」にも意味がある

『あきれるほど小さい習慣』には、こんなエピソードが登場する。

ある朝早く、一人の男が打ち寄せる波を見ながら、海岸を歩いていた。
数え切れないくらいのヒトデが砂浜に打ち上げられ、死にかけていることに気がついた。
その異常な光景にしばし茫然(ぼうぜん)としていると、ふと遠くのほうで若い女が、1つ1つヒトデを拾い上げては海に向かって投げ返す姿が目に入る。
男はその女のところまで近づいていき、こう声をかけた。
「そんなことしたって時間の無駄じゃないか。こんなにたくさんのヒトデがあるのに、そんなことをして、いったい何の意味があるんだい?」
すると、その女は足元にあったヒトデを1つ拾い、思いきり海に向かって投げ返した。
「あのヒトデにとっては意味があったわ」と言って、足元にある別のヒトデに手を伸ばした。

――『あきれるほど小さい習慣』より

 私たちは、大きな理想を思い描くほど、「全部できなければ意味がない」と考えてしまうことがある。
 もちろん、いつか実現できれば素晴らしい。

 しかし、人生の充実は、大きな夢を一度にかなえたときだけ得られるものではない。

 たった一つでも、今日やりたかったことを実現できれば、その一日は確実に変わるのだ。

充実した人生を「将来まで待たない」

 将来、充実した人生を送れる人の特徴・ベスト1は、「いつかやりたいことを、小さく今から始めること」

「時間ができたら」ではなく、今日は10分だけやってみる。
「お金が貯まったら」ではなく、今できる小さな楽しみを一つかなえる。
「余裕ができたら」ではなく、今週末にできることを考える。

 充実した人生は、ある日突然始まるものではない。

「いつかやりたい」を一つずつ「今日やった」に変えていく。
 その積み重ねこそが、振り返ったときの「充実した人生」になるのだ。