日常では同じ意味で使いがちな「質量」と「重さ」。しかし、この2つはまったく別の概念として厳密に区別されている。私たちが普段測っている「体重」はどちらを表しているのか、なぜ月へ行くと「重さ」だけが変化してしまうのか。身近な単位の真の意味から「温度と熱の違い」まで、『アメリカの中学生が学んでいる 14歳からの化学』から混同しやすい定義の基本を解き明かす。
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測定値の種類
SI単位系には、さまざまな測定値に対する標準的な単位が揃っている。
長さ → メートル(m):2点間の距離。
体積 → リットル(L):何かに占められた空間の大きさ。
質量 → グラム(g):固体・液体・気体などの物質の量。
重さ → ニュートン(N):質量を持った物体が重力場から受ける力の強さ。
質量と重さは同じではない。

月に行くと、質量は変わらないが、重さは軽くなる。
それは、月のおよぼす重力が地球の1/6の強さだからだ。

時間 → 秒(s):2つの出来事のあいだの間隔。SI単位は秒だが、分・時・日・月・年も使われる。
密度 → キログラム毎立方メートル(kg/㎥、g/Lでも同じ数値になる):単位体積あたりの質量。化学ではg/mL (グラム毎ミリリットル)またはg/c㎥(グラム毎立方センチメートル)が使われることが多い。
温度 → ケルビン(K):系の中の原子・分子の平均運動エネルギーの尺度。
熱 → ジュール(J):物質中の原子・分子の力学的エネルギーの合計。
温度のSI単位はケルビン(K)だが、多くの科学者は、SI単位から導き出される別の単位である、摂氏(せっし)(℃)を使う。

アメリカでは温度の単位に華氏(かし)(°F)が使われている。華氏から摂氏への換算式は、

別の書き方をすれば、


圧力:単位面積あたりに加わる力の強さ。
圧力のSI単位はニュートン毎平方メートル(N/m^2)で、これはパスカルとも呼ばれる。化学でよく使われる単位はパスカル(Pa)と気圧(atm)である。





