会議でのプレゼンや大勢の前でのスピーチなど、人前で話すことに苦手意識を持つ人は少なくないだろう。一方で、特別に話術が巧みなわけではないのに、なぜか「話がわかりやすい」と感じさせる人もいる。その違いは、いったいどこにあるのだろうか。本記事では、子どもも読めて、大人に刺さる『小学生でもできる言語化』をもとに、「賢い人が人前で話すときに意識していること」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)
Photo: Adobe Stock
人前に立つと、うまく話せない
あなたは、人前で話すのが得意だろうか。
会議でのプレゼンや大勢の前でのスピーチなど、想像してみてほしい。
大学のプレゼンでの出来事
突然だが、私は人前で話すことがあまり得意ではない。
大学生のころ、授業でプレゼンをする機会があった。
緊張していることを先生に相談すると、「見ている人のことを、野菜だと思えばいいんだよ」と言われた。
しかし正直、そう言われても、無理な人間には無理である。
むしろ、「ちゃんと話さなきゃ」「失敗しちゃいけない」と考えるほど、緊張してしまった。
「うまく話す」より大切なこと
社会人になってから、話がわかりやすい人を見ていて気づいたことがある。
そういう人は、難しい言葉をたくさん使うわけでも、よどみなく話し続けるわけでもない。
むしろ、「これで相手に伝わるだろうか」と、話す内容を事前によく確認しているのだ。
『小学生でもできる言語化』では、言語化したものを完成させる際に「お試し再生」をすることをすすめている。
――『小学生でもできる言語化』より
自分では内容をすべて知っているので、つい「これくらい言えば伝わるだろう」と思ってしまう。
しかし、聞き手には、自分の頭の中は見えない。
だからこそ、話す前に一度、自分の知識や前提を横に置いて、「この言葉だけを聞いた人には、どう伝わるだろう」と考えてみることが大切なのだ。
「聞く側」になってみよう
賢い人が人前で話すときに必ずすること・ベスト1は、話す前に「聞く側」の視点で、自分の言葉を確認することだ。
たとえば、「この企画は若者に刺さると思います」と話すなら、「若者とは何歳くらいなのか」「なぜ刺さると思ったのか」まで言わなければ、聞き手には十分に伝わらないかもしれない。
一度、頭の中で「お試し再生」してみると、そうした抜けに気づきやすくなる。
人前で上手に話そうとすると、流暢さや話術ばかりを気にしてしまう。
しかし、大切なのは「自分がうまく話せるか」ではなく、「相手にきちんと伝わるか」。
話す前に、自分の言葉を聞き手の立場から一度眺めてみる。
それだけでも、人前で話すときの「伝わり方」は大きく変わるはずだ。









