米石油業界幹部は何カ月も前から、ホルムズ海峡の封鎖が長期化すれば燃料危機は避けられないと警告してきた。今や彼らは、その危機が既に到来しているとの見方を示している。世界各地の商業用燃料在庫は6カ月余りにわたって減少が続き、戦略原油備蓄はこれ以上大きく取り崩せない。先週の攻撃によって、ホルムズ海峡を迂回(うかい)するサウジアラビアの重要な原油パイプラインが稼働を停止しており、アナリストの推計では、既に需給がタイトになっている世界の石油市場から、少なくとも日量250万バレルが失われている。「こうした仕組みは全て、価格面と供給面のリスクを緩和するのに役立っていた」と米石油大手シェブロンのマイク・ワース最高経営責任者(CEO)は11日、テキサス州オースティンで開かれたエネルギー関連の会議で述べた。「それらは今やほぼ尽きてしまい、始まった当初のようにシステム内に余裕があるわけではない」