私立・国立小学校は
山の手側に偏っている
図8に私立・国立小学校の分布をまとめてみました。
同書より転載 拡大画像表示
これらの学校が山の手や武蔵野台地に偏っている理由は中学校と同じですが、一般的に、私立小学生の通学圏は私立中学生よりも狭い傾向があるので、居住地も「西側」に一層偏りやすくなるものと考えられます。
山の手エリアには、代々その土地に住む人や、親戚縁者が近隣に住んでいる人(その地域に地縁がある人)が多く、親自身が私立小学校出身であったり、親同士の育った環境の中で小学校受験が当たり前の選択肢である人も少なくないと考えられます。
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一方で、湾岸エリアや品川区東部(天王洲アイル、品川シーサイドなど)は近年の再開発によって人口が急増した地域です。そのため地縁的なつながりが希薄な「新住民」が中心で、比較的フラットな人間関係の中で職住近接や生活利便性といった実利を重視する傾向が推測されます。
そのため、「測定可能」な成果に結びつきやすい中学受験を、より合理的な選択とみなす傾向が生まれるのではないかと考えられます。
データから見えてきたのは、教育をめぐる地域差は、学校や塾へのアクセスという地理的条件と、親の学歴や所得といった経済資本、そして地域に根づく価値観が複雑に作用した結果である、ということです。
また、お受験熱が高いと言われる地域でも、一定数の子どもは地元の小中学校に通っていることも忘れてはなりません。
我が子に合った学びの場はどこなのか、画一的な成功モデルにとらわれず、多くの選択肢の中からベストな道を探していきたいものです。







