「いつか時間ができたらやろう」「あの人には、次の機会に会えばいい」。そう思って先延ばししていることはないだろうか。しかし、人生には突然「次の機会」がなくなることもあるのだ。今回は、『仕事・人間関係で損する人、得する人』(伊庭正康著)をもとに、ライター・柴田賢三氏に「人生に後悔しない人」が大切にしていることについて寄稿いただいた。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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「いつでも会える」と思っていた
いつでも会える。そう思って、親しい人ほど、気がつけば疎遠になっていることがある。
地元の旧友などが典型だ。いまだに連絡先も知っているし、学生時代からの実家も変わっていない。
帰省したときに「時間があれば会える」と思っているが、あっという間に数年も会えていないことに気づく。
そもそも、故郷から離れたところで生活している人は、帰省のタイミングも盆と正月の年2回が普通だし、実家で過ごせる時間も4、5日がいいところだろう。
その間に、親族への顔見せや墓参り、親からの頼まれごとなどをこなしていると、すぐにUターンしなければいけなくなる。
「ああ、今回もあの人に会えなかったな」とは思うが、「次の帰省で会えばいい」と切り替える。
ところが、50代も半ばになると、その人に二度と会えなくなることがある。
「次」の機会がなくなることもある
私の場合、高校時代の部活で世話になった先輩が急逝した。
亡くなった先輩は面倒見のいい人で、高校を卒業してからもたまに連絡をくれて、いろいろと気にかけてくれる存在だった。
私の住む関東で地震や豪雨などの災害があると、地元から真っ先に連絡をくれるような人だったが、ここ10年近くは会えていなかった。
帰省のたびに、先輩に会いたいなとは思っていたものの、「次の帰省で会えばいい」の繰り返し。まさか、「次」の機会がなくなるとは思ってもいなかったのだ。
今年の盆に帰省したとき、実家より先に先輩の墓に向かった。もう日没を過ぎて辺りは真っ暗だったが、缶ビールを手向けて、しばらく墓石に話しかけた。
人生に後悔しない人の特徴・ベスト1:会いたい人に会っておく
自分の限られた人生を後悔なく生き切るための書籍『仕事・人間関係で損する人、得する人』の中に、こんな一文がある。
40代だからこそ、やっておくべきこともあります。
しかし、日々の忙しさの中で、私たちはそんなことを考える余裕を持てません。
だからこそ、「もっと早くやっておけばよかった」と思うのです。」
――『仕事・人間関係で損する人、得する人』
私はこの一文に触れたときに、会えなくなった先輩のことを思い出した。
『仕事・人間関係で損する人、得する人』は、主にビジネスシーンに役立つヒントを紹介してくれているが、「自分の人生はこれでいいのか」と思っている人に、強烈なパンチを与えてくれる本だと思う。
50代後半だという著者の伊庭正康さんは、「ついこの前まで、若手と言われていた感覚があります。それほどまでに時間の流れは速い」とも書いている。
そういえば、同級生の中にもがんを乗り越えて再発におびえている連中がちらほらいる。
次の帰省からは、しばらく会えていない旧友との再会を最優先にするつもりだ。








