無理をしていないのに、自然体で誰からも好かれる人がいる。「また話したい」「一緒にいると心地いい」と思われる。そんな好かれる人が共通してやっていることとは? 8万8000人のビジネスパーソンを指導してきた研修トレーナー・伊庭正康氏の最新刊『仕事・人間関係で損する人、得する人』から、「好印象を持たれる人の話し方」について書かれた内容を一部抜粋・再編集してお届けする。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)

好かれる人の特徴・ベスト1Photo: Adobe Stock

好かれる人の特徴ベスト1:相手に話させる

どんな人が相手に好印象を残すのか。

ハーバード大学が行った会話と好感度に関する研究によると、会話の中で「聞く側」に回り、相手に多く話させた人のほうが、話し手から「この人は会話がうまい」「信頼できる」と評価される確率が高いことがわかっています。

「よく話させてくれた」というポジティブな体験が、相手の中で「この人と話すのは気持ちいい」という印象に変換されるのです。

おもしろいことに、多くしゃべった人より、少ししかしゃべらなかった聞き手のほうが、好印象を残すのです。

うまくいく会話は自分3割、相手7割

会話がうまく弾まないとき、多くの場合、会話の比率は自分7割、相手3割の比率になっています。

うまくいく会話の比率は逆。自分3割、相手7割です。

これは、能力ではなく、会話のパターンです。

営業研修でヒアリングの技術をレクチャーするときに、訪問してすぐにプレゼンに入っていた人が、まず先方にヒアリングをすることで、契約率が簡単に2倍以上に向上するのを何度も見てきました。

会話のスタイルは、意識すれば変えられることなのです。

「どんな」を使うと会話が弾む

では、どうすれば相手に話してもらえるか。

コツは「どんな」を使って、相手の思いを教えてもらうことです。

・「最近、どんなことに力を入れていますか?」(開かれた質問)
・「それは、どんなきっかけで始めたんですか?」(深掘り)
・「その中で、一番難しかったのはどんな点でしたか?」(感情へのアクセス

相手が話し出したら、こちらが話したい衝動をぐっとこらえること。

「そうなんですね」「それで?」「もう少し教えてもらえますか?」で十分です。

話すのが苦手でも、しっかり「聞ける」人が評価される

聞く力は才能ではありません。

「相手に話させよう」という意識が生む技術です。

自分が話す量を半分に減らすだけで、相手はあなたを「話しやすい人」と感じるようになります。

伊庭正康(いば・まさやす)
株式会社らしさラボ 代表取締役
リクルートグループで法人営業に従事。プレイヤー部門とマネージャー部門の両部門で、年間全国トップの成績で4回表彰される。合計40回以上の社内表彰を受け、営業部長、社内ベンチャーの代表取締役を務める。2011年、研修会社らしさラボを設立。リーディングカンパニーを中心に年間200回を超えるセッション(リーダー研修、営業研修、コーチング、講演)を行っている。研修のリピート率は9割以上。研修・講演会の参加者は8万8000人に達している。オンライン学習のプラットフォーム「Udemy」では、時間管理、リーダーシップ、営業スキルに関する多くのベストセラー講座を公開し、受講者は25万人を突破。YouTubeチャンネル「研修トレーナー伊庭正康のスキルアップチャンネル」の登録者は23万人を超える。主な著書に19万部を突破した『できるリーダーは、「これ」しかやらない』(PHP研究所)、『営業の一流、二流、三流』(明日香出版社)などがある。著書累計で70万部を超える。最新刊は『仕事・人間関係で損する人、得する人』(ダイヤモンド社)。