これは交渉術では「ターンテイキング」と呼ばれている、会話の「話し手」を入れ替えるためのテクニックです。

 タイミングさえ合えば、相手の話がまだ続きそうな雰囲気であっても、スッと会話の隙間に分け入ることができます。

 そして発言のチャンスがきたら、まず落ち着いたトーンで話し始めることが肝心です。

 たとえば「その案は私も賛成ですね、先日の会議でも……」といった感じに、それまでの流れを引き継ぐような言い回しからスムーズに会話の波に乗りましょう。まさに相手のボールをカットして、一気に攻撃に転じるようなイメージです。

関心を強く示す人が
会議では中心になる

 場の主導権を握るためには、自らのスタンス(立場、姿勢)を明確にして、それを周囲に示す必要があります。

 ところが少し厄介なことに、スタンスを示しても、その場に応じた「適切な振る舞い」は状況に応じて変わってきます。異なる2つのケースを考えてみましょう。

 重要なプロジェクト会議で、新しい企画案が提示されている場面を想像してください。全員で意見を言い合い、今後どのように進めるのかを話し合うような状況です。

 このような場面で主導権を握りたいのであれば、どれだけその企画に関心があり、積極的になれるか、ということを周囲に示す必要があります。企画に対する熱意を示さなければ、意見を言ったとしても、真剣に耳を傾けてはもらえません。たとえば、

・無表情で反応が薄い。
・顔を伏せてPCのモニターばかり見ている。
・胸を下に向けて自分を小さく見せる姿勢をしている。
・物理的に離れた場所にいる。

 といった態度を取っていると、あなたがいくらその企画に興味があったとしても、周囲からすれば「部外者」にしか見えません。誰もが嫌がる学校のPTAや町内の役員を決めるような状況では、みんなそのように振る舞うかもしれませんね。

 中心となって話を進めていくのであれば、態度で強い関心を示して存在をアピールする必要があります。