40歳を過ぎると、仕事でもプライベートでも経験が増え、自分なりのやり方が確立されてくる。一方で、年齢を重ねても成長し続ける人もいれば、いつの間にか周囲から取り残されてしまう人もいる。その差は、才能や能力だけで決まるものではない。本記事では、習慣本の超決定版『あきれるほど小さい習慣』をもとに、「40歳を過ぎて、落ちぶれていく人の特徴」について解説する。(構成/ダイヤモンド社・秋岡敬子)

「40歳を過ぎて、落ちぶれていく人」の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

40歳を過ぎると「できること」が増えていく

 40歳を過ぎれば、仕事でもプライベートでも、それなりに経験が増えてくる。

 仕事の進め方もわかる。
 得意なこと、苦手なこともわかる。

「これは自分には向いていない」という判断も、若い頃より早くなる。

 あなたも、そう感じたことはないだろうか?

40代の知人の話

 以前、40代の知人と仕事の話をしていたときのことだ。

 会社で新しいツールを導入することになったという。

「自分でも使ってるんですか?」と聞くと、「いや、若い人に任せてる。こういうのはもう、俺たちの仕事じゃないよ」と笑っていた。

 ところが数か月後、そのツールを使うことが社内では当たり前になった。
 若手はどんどん仕事を効率化していく一方で、その人は以前と同じやり方を続けていた。

「最近の仕事、ついていくの大変だよ」

 そう話す姿を見て、少し考えてしまった。

 ついていけなくなったから、新しいことをやらなくなったのか。
 それとも、新しいことをやらなくなったから、ついていけなくなったのだろうか。

「どうせできない」と思った瞬間、可能性は消えていく

『あきれるほど小さい習慣』には、こんなページがある。

こう感じたこともあるはずです。
私は、私の人生を生きているんだろうか?
それとも、ただ時間を消費しているだけなんだろうか?
しかし、私たちがコントロールできるのは、一発逆転のような結果ではありません。
今、この瞬間の小さな一歩だけです。
「どうせできない」「意味がない」
そう思った瞬間、可能性の芽は摘(つ)み取られてしまいます。
でも、動ける人は違う。
たった1つのヒトデを救うように、小さな行動を積み重ねていく。
そんな、あきれるほど小さな一歩を踏み出せる人こそ、自分の可能性を信じ、未来を切り開くことができるのです。

――『あきれるほど小さい習慣』より

 年齢を重ねるほど、何かを始めるときのハードルは高くなりやすい。

「今さら覚えても仕方がない」
「若い人のほうが得意だから」
「これまでのやり方で困っていない」

 そうやって、新しいことに触れる前から「やらない理由」をつくってしまう。

 しかし、最初から使いこなす必要などない。

 新しいツールなら、一度開いてみる。
 知らない分野なら、少し調べてみる。
 気になることがあれば、一度試してみる。

 それだけでも十分なのだ。

「できることしかやらない人」は少しずつ落ちぶれていく

 40歳を過ぎて、落ちぶれていく人の特徴・ワースト1は、「自分がすでにできること」しかやらなくなることだ。

 経験が増えるほど、自分の得意なやり方だけで生きていくことは簡単になる。

 しかし、それを何年も続けていれば、自分は変わらなくても、周囲は変わっていく。
 昨日まで通用していたやり方が、明日も通用するとは限らない。

 40歳を過ぎてから必要なのは、何も大きな挑戦ではない。

「ちょっと触ってみる」「少し調べてみる」「一度やってみる」
 そんな小さな一歩をやめないことだ。

 年齢を重ねることより怖いのは、「もう自分は変わらなくていい」と決めてしまうことなのだから。