今のビジネスマン、とりわけマネージャーには必須のスキルである。それは会議の進行を司るファシリテーターだけのものではない。参加者も会議を活性化させることができるのだ。
例えば僕は今でもひとりの参加者として、TBSの会議に出席することがある。グループのトップ以下TBSの役員が勢揃いする会議だと、なにかと重い空気になりがちだ。
自分の考えを口に出すことを
日頃から習慣化する
一般に、ダメな会社の特徴のひとつに「会議の形骸化」がある。僕が出る以上、できるだけそんな会議にはしたくないので、たとえばある報告者が何かの説明をした後、若干重たい空気で誰も発言しない場合、僕は率先してちょっと「アホな」質問をするのだ。
エライ人たちの会議であっても「なんか立派なこと言わなきゃアホと思われちゃうバイアス」は必ずある。そうした時の「アホな質問」により、全体の発言のハードルがグッと下がるのだ。「その程度のことも聞いていいんだ……」と参加者に思わせる効果で、その後の会議が活性化するのである。
ただし本当に「アホな質問」だけだと、本当にアホかと思われてしまう。「あのー、めちゃめちゃ基本的な質問なんですが……」とか「シロート質問ですみません」などの枕言葉は忘れずに。
『ドリフターズと全員集合から学んだ流儀』(園田 憲、ポプラ社)
さらに重要なことは、本当に「発言責任」を全うするためには、日頃から「自分の考えを口に出す」ことを習慣化することだ。そしてどんなテーマでも、自分ごとと考え、周到に準備する。そのためには、自分の専門分野以外にわたる広範な学びも必要だ。
自分の考えや疑問を口に出すことで、自分が成長するのはもちろんだ。さらに全員がそうすることによって、多様な意見がぶつかり、それによって意思決定のクオリティがあがる。そのようなプロセスがイノベーションにつながるのだ。
とにかく、自分が参加する以上はサイコーな会議にする覚悟。
サイコーの会議とは、会議の結論はもちろんだが、参加者全員が発言し、決定事項にコミットできる会議である。
その覚悟としての「発言責任」なのである。







