毎晩のビデオ通話を、夫の方から早く切り上げるようになったことです。だんだんと2日に1回、3日に1回と間隔が空いていきました。
さらに、帰宅すると真っすぐ浴室に向かい、シャワーを浴びるようになったことです。
「夫は疲れているだけかもしれません。でも、赴任先でどんな生活をしているのか私には全く分かりません。なんだか嫌な予感がするんです。夫と知り合って結婚して今まで感じたことがない違和感なんです。片岡さん、夫が赴任先でおかしなことをしていないか調べてもらえませんか?」
私は少し考えてから、こう答えました。
「美咲さん、赴任先まで行かなくてもいいかもしれません」
「え?」と小さく声を上げて、美咲さんは意外そうな顔をしました。
遠方の赴任先での浮気調査
費用がかかり、成功の確率も下がってしまう
依頼者宅から遠方になる赴任先での調査は、交通費や宿泊費や遠方出張費が上乗せされる上、土地勘のない場所で対象者を追うことになります。費用は膨らみ、調査成功の確率も下がりやすいものです。そういった場合は、現地の探偵社に応援を頼むことで調査成功の確率が上がります。
しかし、その前にできることがあります。
私が注目したのは見えない生活にほころびが出やすい場面、つまり帰宅の前後でした。
美咲さんに確認してもらったのは、美咲さんが普段はほとんど見ることがなかった、家計用に夫婦で共有しているクレジットカードの明細です。
そこには直近4回連続、帰宅前日の日付で、見慣れない項目で1万9800円の支払いがありました。
美咲さんはこの項目を見ても、「ネットで何か買ったのかな?」くらいにしか思わなかったそうです。
私はまずこの項目を調べてみました。すると都内某所のラブホテルの宿泊利用であることが分かりました。もちろん美咲さんとの利用ではなく、美咲さんはそのラブホテルがある街にすら行ったことはないそうです。
美咲さんの生活圏ではなく、お互いの知り合いもいないような場所を選んで利用している用意周到さがうかがえました。







