侵攻や封鎖ではない。中国の習近平国家主席は、少なくとも現時点では、それよりも狡猾(こうかつ)な手を考えている。米首都ワシントンでの今週の首脳会談を利用して、台湾の地位に関する米国の立場を変更するようドナルド・トランプ米大統領に働きかけようとしているのだ。しかし、こうした言葉の上での変化でさえ、将来もっと大きな問題につながることになるだろう。中国国営の新華社通信によると、習氏は24日、「台湾独立に反対するという正しい立場を堅持する」よう米国に求めた。現在まで長年にわたる米国の立場は、「台湾の独立を支持しない」、そして中台関係を巡る問題が平和的に解決されることを期待するというものだ。これは言葉の上の区別に過ぎないが、その違いは大きい。だからこそ習氏はトランプ氏に変更を求めているのだ。米国が正式に独立反対の立場を示せば、中国はそれを利用して民主主義の台湾で米国の支援に対する疑念をかき立てようとするだろう。また、台湾の将来を巡って立法院(国会に相当)が騒然とした議論を続ける中、中国は米国の方針転換を、台湾へのさらなる嫌がらせを正当化する口実に利用するだろう。
【社説】習氏、台湾「独立」問題で一手
トランプ氏に米国の立場変更を求めるのは悪い考え
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