専門スキルだけでは
届かない「1位」の条件
2位は「高い当事者意識と主体性がある」で、53%。半数を超える転職コンサルタントが挙げた。
具体的なエピソードを見ると、この項目で何が評価されているのかが分かりやすい。
「効果の大小に関わらず、自ら起案をして実現した事象や、その中での自身の役割や位置づけをしっかり語れる方は評価が高い(実績のみの説明は響かない)」
単に「プロジェクトを成功させた」と実績だけを並べるのではなく、その成果に本人がどのように関与したのかが重要になるということだ。
また、スキルや経験が採用基準にやや届いていなかった候補者でも、主体的に行動でき、入社後も必要な知識を学び続けられると評価され、採用に至ったケースも紹介されている。
退職理由についても、会社や周囲の環境だけに原因を求めるのではなく、自分自身の判断や行動として説明できる人は評価されるという回答があった。
では、こうした項目をさらに上回り、約7割の転職コンサルタントが挙げた1位の特徴は何だったのか。
1位は「実績の再現性と応用力がある」。68%の転職コンサルタントが挙げた。
ここでポイントとなるのは、「実績があるだけ」では十分ではないということだ。
調査では、職務経歴書に案件規模や金額、成約件数などの具体的な数字が不足していると、選考を通過しづらくなる傾向があるという回答が寄せられている。数字による裏付けがなければ、採用する企業側は、その人が別の会社でも同じように成果を上げられるのか判断しにくいためだという。
さらに評価されるのは、自分の過去のやり方を、そのまま転職先へ持ち込もうとする人ではない。転職コンサルタントのコメントを見てみよう。
「『前職では○○の仕組みで成果を出しましたが、御社の規模であれば△△の形に応用できると思います』など、企業規模や課題に合わせて具体的に話せる方は非常に評価が高かった」
つまり、過去の実績そのものだけではなく、「なぜ成果を上げられたのか」を整理し、それを別の環境でどう生かせるかまで説明できることが評価につながっている。
転職コンサルタントから寄せられた選考対策のアドバイスでも、実績は数字だけで終わらせず、その経験を次の職場でどう再現できるのかまで整理することが勧められている。
長いキャリアを持つミドル人材だからこそ、「何をやってきたか」に加え、「その経験を次の会社でどう使えるのか」を説得力を持つ形で説明できるかが問われていると言えそうだ。
出典:『ミドルの転職』コンサルタントアンケート「転職市場で評価されるミドル、されづらいミドル」







