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会社で長く活躍してほしい有望な若手に対し、10年後、20年後のキャリアについて問いかける上司は多い。しかし、転職が珍しくない今、長期在職を前提にした会話は若手にどう受け止められているのか。会社と若手のすれ違いを解消する、意外な対話の方法とは。※本稿は、研究者の古屋星斗『あの若手はどうして辞めないのか』(朝日新聞出版)の一部を抜粋・編集したものです。
若手とのすれ違いを
抜本的に解決するには
採用比率が長らく「新卒9:中途1」であった日本の大手企業では、自社にずっといることが幹部になるための前提であった。このために、その会社に在職し続けることを前提としたコミュニケーションがなされてきた。
このような「在職し続けること」を前提としたコミュニケーションには、以下のような内容が挙げられる。
●“空手形型”コミュニケーション……将来的なキャリアパスや昇進の話を中心に据え、「いま頑張れば将来は楽しみだ」「仕事の報酬はさらなる大きな仕事だ」「長期的に会社へ貢献することで幹部への道が開ける」といった期待を伝達する
●“同化型”コミュニケーション……会社の歴史や伝統、組織文化への共感を促し、「君にもこの会社の一員として成長してほしい」と呼びかける
●“御恩と奉公型”コミュニケーション……定期的な面談や評価の場で、会社への愛着や長期的な貢献意欲を確認し、それに応じた指導やフィードバックを行う
●“実利型”コミュニケーション……福利厚生や退職金制度など、長期在職者に有利な制度の説明を強調し、「長く働くほど得られるメリットが大きい」と伝える







