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【ワシントン】人工知能(AI)開発企業の最高経営責任者(CEO)らは9月29日、AIモデルの安全確保のための原則に関する文書への署名に合意した後、ホワイトハウスの前でドナルド・トランプ米大統領を取り囲み、同業界が一体となって国民の懸念に対応している姿を演出した。
その裏では、米半導体大手エヌビディアのジェンスン・フアンCEOを含む業界のリーダーらが、アンソロピックのダリオ・アモデイCEOに対し、AIの危険性に関する同氏の警告について問いただしていたと、事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
ホワイトハウスのイーストルーム(東の間)で約20人のCEOが参加した昼食会の後、経営者らはアモデイ氏に、AIモデルの能力やそれがもたらすリスクについて、なぜ公の場でそれほど極端な発言をするのかと質問した。アモデイ氏は他の経営者らに対し、モデルの能力についてリスクを軽視せず、国民に正直であることが重要だと述べたと、複数の関係者は語った。
こうしたやり取りは、より小規模な経営者らのグループやルーズベルトルームで原則に関する文書をまとめていたホワイトハウスの補佐官、顧問らがいる中で行われていたという。
トランプ氏とマイク・ジョンソン下院議長(共和、ルイジアナ州)は昼食会で大手AI企業に原則への同意を取り付けたが、アモデイ氏への追及は、アンソロピックと業界の他の企業との表面下の緊張を示す新たな兆候であり、AIモデルの評価や社内管理を用いた業界の「自主規制」計画を妨げる可能性がある。
アモデイ氏はこれまでにも、安全性への懸念を軽視しているとしてホワイトハウスや競合他社を批判し、AIモデルによるサイバー攻撃や、この技術による極端な雇用喪失について警告してきた。このため同氏はワシントン政界やシリコンバレーのテクノロジー業界の多くの人々から批判の対象となっている。
ジェイ・クレイトン国家情報長官は声明で、「この会議は、私がこれまで見た中で唯一ではないにせよ、最も建設的で協調的な業界会議の一つだった」と述べた。
「焦点は『米国民と世界にとって何が最善か』という点にあり、その焦点が合意を導いた」と同氏は語った。同氏は、トランプ政権でAI担当責任者の候補とされている。







