そもそも本音を飲み込み、世間に合わせて大人っぽく振る舞うことは、あなたが望んで選んだ生き方でしょうか?

 だからこそ、気持ちの整理術の第一歩は、自分の感情に気づく練習から始まります。

「最近、何だかイライラする」「何となく気分が晴れない」「胸のあたりが詰まるような感じがする」

 このような不調を感じたら、それは「今、自分の心が何かを訴えている」というサインだと考えてください。大切なのは、そのサインを無視せず、現在の自分の気持ちに気づこうとすることです。

 その際、必ずしも「嫌いな上司との会議があったから……」などと原因を特定する必要はありません。ただただ、「イライラ」「モヤモヤ」「何かイヤな感じ」を抱えている自分がいることを発見できれば、それでOKです。

寝る前や食事の時間に
自分の気持ちを観察する

 では、どうやって心の底にある自分の気持ちを確認すればいいのでしょうか?

 その方法として、マインドフルネスや瞑想をすすめる本も多くあります。目を閉じ、呼吸を整え、身体の変化を感じ取りながら内観していく。たしかに、効果的な方法です。

 ただ、公私にあわただしいミドルエイジにとって、静かに座って瞑想する時間をとり、集中して内側にある感情にたどり着くのはなかなかハードルが高いもの。私自身も、マインドフルネスのよさはよくわかっていながら、なかなか実践できません。

 もっと気軽にできるやり方はないかと思い、考案した4つの方法を紹介します。

[自分の気持ちに気づく方法(1)]寝る前の時間に

 寝る前、布団に入った瞬間から眠りに落ちるまでの時間は、一日で最も役割から解放された時間です。

 そんなときは、心に日ごろ溜め込んだいろいろな感情がわいてくるもの。もちろん、寝落ちするまで癒やされる推しや動物の動画を見るのもいいですが、ときにはデバイスを手放して、自分の気持ちを観察してみましょう。