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「その場では平気だったのに、家に帰るとなぜかイライラする」――そんなことはないだろうか。酒や食事の量が増えたり、家族に八つ当たりしたりするのは、昼間に無意識に飲み込んだ感情が原因かもしれない。臨床心理士の中島美鈴氏が、イライラの奥に隠れた「本当の気持ち」に気づくための方法を解説する。※本稿は、臨床心理士の中島美鈴『しんどい「中年の危機」から抜け出す本』(青春新書インテリジェンス)の一部を抜粋・編集したものです。
イライラの奥にある
認めたくない感情
たとえば、こんな経験をしたことはありませんか?
昼間に苦手な上司と会議で顔を合わせた。イヤミもいわれたけれど、大きなトラブルにならず、そのときは何とも思わず、帰宅した。でも、気づいたら晩酌の酒量が増えていて、いつもよりたくさん食べていた。
夫や妻にその日の出来事を話しているうち、グチばかりになっていた。お腹を下した。タバコの本数が増えた。寝る前に上司のイヤミを思い出して、怒りがこみ上げてきた。
どのパターンにしろ、私たちは時間差で「あっ、そういえばあのとき、すごくイヤな気持ちになっていたんだな」と思い至るのです。
同僚が昇進した。表向きは「おめでとう」と祝福したけど、なぜか無性にイライラする。帰宅してから、妻に八つ当たりをしてしまった。
このイライラの奥には、嫉妬の感情が隠れています。でも、嫉妬を認めるのは負けを認めるようでつらい。だから、イライラという形で表に出てくるのです。
あるいは、パートナーが最近冷たい。話しかけても生返事ばかり。表には「こっちを何だと思っているんだ!」という怒りが出てきます。







